国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
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2007-08-25 08:39

東アジア共同体と普遍的価値

福岡侑希  大学院生
 東アジア共同体構築を考える際、その長期的課題の一つとして域内に「普遍的価値」をどのように根付かせるかという問題は避けて通ることができない。しかし現状をみれば、たとえば「民主主義」の捉え方ひとつとっても、東アジアでのコンセンサスが欠如していることは明白である。原則として「民主主義」の理念には賛同する...▶続きはこちら
2007-08-25 00:11

東アジア共同体と台湾

井上和洋  大学院生
 東アジア共同体をめぐる議論が盛んに行われており、「ASEAN+3」かそれともインド、オーストラリア、ニュージーランドを加えた「ASEAN+6」かといった論点も提起されていますが、そうした中で、インド、オーストラリア、ニュージーランドといった国々と比べて、明らかに地理的には東アジアに含まれているにも...▶続きはこちら
2007-08-20 18:27

8月15日に思うこと

甲斐紀武  団体役員
 62回目のこの日を迎えて思うことの第一は、マスコミなどではこの日を「終戦記念日」と呼んでいるが、史実通りに「敗戦記念日」と呼ぶべきである。終戦と呼ぶのは事の重大さを割り引くもので、史実を曖昧にしかねない。敗戦は真実であるし、この事実は消えない。そうした意識に立ち、敗戦という事実を重く厳しく受け止め...▶続きはこちら
2007-08-18 10:24

安倍訪印で問われる「価値観外交」の軽重

大江志伸  読売新聞論説委員
 安倍首相は8月19日から25日まで、インドネシア、インド、マレーシアの三か国を歴訪する。焦点は無論、インド訪問である。情報技術産業の勃興を上昇気流に国民経済の離陸に成功したインドは、外交、軍事などの各方面での存在感も急速に増している。安倍首相のインド訪問には、御手洗経団連会長を団長とする約200人...▶続きはこちら
2007-08-17 05:06

東アジア共同体構築に向けて勇気づけられる2つの動き

石垣泰司  東海大学法科大学院非常勤教授
  東アジア共同体構築に向けての取り組みは、その性質上、長期的なものであって、その目標に向け忍耐強く一歩でも半歩でも前進をはかることが重要であり、その過程での紆余曲折に際し一喜一憂すべきではないが、最近気づきの2つの前向きの動きについて述べてみたい。

  その一つは、7月18日の日経新聞の官庁...▶続きはこちら
2007-08-15 09:52

連載投稿(2)南北の利益の一致が生んだ首脳会談合意

武貞秀士  防衛省防衛研究所統括研究官
 また、韓国にとってのもうひとつのメリットは内政に関連する。南北首脳会談を成功させれば、金大中政権以後の太陽政策の仕上げの意味になる。それは、北朝鮮への融和政策を厳しく批判してきた野党ハンナラ党に対して、「現政権の政策は失敗していない」と示すことになるだろう。その雰囲気は、12月19日の韓国大統領選...▶続きはこちら
2007-08-14 11:32

連載投稿(1)南北首脳会談にみる朝鮮半島問題の「コリア化」

武貞秀士  防衛省防衛研究所統括研究官
 先日、南北朝鮮が首脳会談合意を同時に発表した。朝鮮半島問題の「コリア化」が進みつつある。「コリア化」とは、6か国協議などの多国間協議の枠組みでの話し合いで朝鮮半島問題が解決に向かうというよりも、当事者である南北朝鮮の話し合いで基本的な流れが決まることである。具体的にいうと、6か国協議の作業部会で核...▶続きはこちら
2007-08-13 11:42

連載投稿(3)日中韓協力こそアセアン経済発展の土台石

廣野良吉  成蹊大学名誉教授
 さらに近年、日本、韓国にとってその輸出市場としての中国の存在も大きく、日本と韓国の対中貿易結合度は2000年-2005年の間に、それぞれ1.9から2.4、3.3から3.8へと上昇しており、中国の対日、対韓貿易結合度もそれぞれ同期間に若干の変化を示しているものの、3.1から2.5、2.0から2.0と...▶続きはこちら
2007-08-13 10:11

北京オリンピックを日中交流発展の好機とせよ

成田弘成  桜花学園大学教授
 「東アジア共同体」構想が本格化して以来、ここ数年間私は出来るだけ中国・北京で時間を過ごせるようにしている。今夏も北京で2週間程度滞在しながら、同都市がオリンピックに向けて着々と開発を進めている状況をダイナミックに感じている。

 特に今年はオリンピック(2008年)の1年前とあって、8月8日に...▶続きはこちら
2007-08-12 21:52

連載投稿(2)日本をアジアの代弁者と見ないASEAN諸国

山下英次  大阪市立大学大学院教授
 今回の会議で、私が一番印象に残ったのは、インドネシア国際戦略問題研究所(CSIS)のリサール・スクマ(Rizal Sukuma)副所長の日本の国連常任理事国入り問題を巡る発言であった。日本の国連常任理事国入りを含めた先のG4案に対し、ASEAN諸国が1カ国も共同提案国になってくれなかったわけである...▶続きはこちら
2007-08-12 08:36

連載投稿(2)急速に強まるアセアン・中国間の経済連携

廣野良吉  成蹊大学名誉教授
 対中・対日いずれの貿易結合度も増加しているのにも拘らず、アセアン諸国が中国の経済的影響を高く評価するのは、一つには、アセアン諸国が関心ある農産物・原材料輸出を、中国が2005年7月のアセアン・中国自由貿易協定の発足以来、関税引き下げを前倒しにして積極的に助けているという印象・見方がアセアン諸国に強...▶続きはこちら
2007-08-11 08:54

連載投稿(1)ASEAN諸国に高まる中国経済への期待

廣野良吉  成蹊大学名誉教授
 今年に入って7月18日-19日にグローバル・フォーラムとASEAN戦略国際問題研究所連合 (ASEAN-ISIS)の共催、読売新聞社および日本アセアンセンター協力による第6回「日・ASEAN対話」が国際文化会館で開催され、「新時代における日本とASEANの挑戦」について、100名を超える参加者の間...▶続きはこちら
2007-08-09 12:03

「永田町」の動きと対外関係への考慮

櫻田淳  東洋学園大学准教授
 此度の参議院選挙に際して、安倍晋三総理は、自民党大敗という結果を前に、政権継続を決意した。この安倍総理の判断に対しては、早速、自民党内外から異論が噴出している。しかし、参議院選挙は、政権選択を問う選挙ではない故に、安倍総理の判断それ自体は、何ら誤っていない。

 安倍総理が政権運居に行き詰まり...▶続きはこちら
2007-08-09 00:43

共同体建設と共通言語

滝田賢治  中央大学教授
 人類世界の平和を願って、ポーランド人のザメンホフが1887年に人工的に創作した国際語エスペラント語は、一部の熱烈な支持者の活動にも拘らず国際的に広がらなかった。世界連邦政府建設運動と同じように、その理念は素晴らしいが、現実的根拠――言葉は現実の生活の中で長大な時間をかけ広がるものであり、政治共同体...▶続きはこちら
2007-08-08 07:30

長勢甚遠法務大臣の献金事件に思う

四条秀雄  不動産業
 長勢甚遠法務大臣は、去年9月外国人研修生の受け入れ団体から50万円の献金を受け、先月になって全額返金したとのニュースがあった。また、少し前にも名古屋で警官が取締り情報の漏えいと見返りの収賄で捕まった事件があった。両方共に、中国人の人材派遣業者が絡んでいる。
 
 これまで贈収賄というと暴力団や...▶続きはこちら
2007-08-07 15:51

連載投稿(2)新渡戸の普遍的価値発信力に学べ

木下俊彦  早稲田大学客員教授
 新渡戸は、あるとき、ベルギーの神父の質問に対して、日本での道徳教育は欧米のようにキリスト教など宗教教育でなされているのではないと答えたが、論旨をもっと明晰にしておこう、とこの本を書いた。書くに当たって、彼は、一見孤立した文化に根付くと見える日本の武士道が、実は、静謐、フェアネス、忠誠、思いやり、自...▶続きはこちら
2007-08-06 15:14

連載投稿(1)新渡戸稲造著『武士道』の現代的意義

木下俊彦  早稲田大学客員教授
 昨年秋の安倍首相の中国訪問、本年4月の温家宝首相の訪日によって、日中間の氷は解け始めたといわれ、人的交流は増えだしたが、まだ、よそよそしいところが多い。「戦略的互恵関係」というのは、小異を捨てて、大同につくことだが、双方とも、異の部分が本当に小さいのか、水面下の部分まで入れると非常に大きいのかの判...▶続きはこちら
2007-08-02 21:51

参院選挙後の日本とアジア外交

河東哲夫  Japan-World Trends代表
 参院選挙の結果は、日本のアジア外交にも大きな意味を持っている。まず憲法改正の動きはこれからも続くとしても、その日程は大幅に遅れた。与党は参院で3分の2どころか過半数さえ失ったからである。国会では、与党が民主党からことごとに抵抗を受けるだろうから、外交で新しいイニシャチブを打ち出すどころでなくなるだ...▶続きはこちら
2007-08-01 18:59

欧州の「共通の歴史教科書」の経験に学べ

村瀬哲司  京都大学教授
 これまで主として私は、欧州の通貨統合と東アジアの通貨・金融協力の問題を研究してきたことから、東アジアが一つの共同体を目指すにあたり、欧州の経験から何を学べるか、に焦点を当てて考えてみたいと思う。京都大学では、学部生と留学生を対象に「国際通貨論」を担当、秋学期は欧州統合とユーロ、春学期はアジア通貨に...▶続きはこちら
2007-07-30 13:52

連載投稿(1)第6回「日・ASEAN対話」に出席して

山下英次  大阪市立大学大学院教授
 グローバル・フォーラム主催の7月17日の首題国際会議に、聴衆の一人として参加した。その日の議論で印象に残った点、改めて考えさせられた点などをご紹介したい。

 ASEAN諸国からの出席者のわが国に対する印象は、概ね良好であったと思うが、それでも非常に高く評価する面と、不満に感じられる面の両面が...▶続きはこちら
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総論稿数:4756本
東アジア共同体評議会