国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
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2007-02-24 12:03

求められる幅広い領域の専門家の参加

園田茂人  早稲田大学大学院教授
 東アジア共同体やアジアの地域統合に関する論議が、深まりを見せている。環境保護や感染症対策、歴史認識から政治・経済制度の共有に至るまで、具体的な問題解決とその制度的対応に議論の射程が拡がってきているからだ。「人間の安全保障」と総称される領域にまで議論の対象が拡がっていることは、地域統合の意義を確認し...▶続きはこちら
2007-02-23 10:32

定着しつつあるAPT主導の東アジア共同体構築路線

石垣泰司  東海大学
 1月14日、15日にフィリピン・セブ島で開催された「ASEAN+3首脳会議」、「東アジア・サミット」の両サミットについて、東アジア共同体評議会は1月30日、第19回政策本会議を開催し、そこに外務省の渥美南部アジア部長と相川地域政策課長を招いて、ブリーフィングを受けた。私も議員の一人として参加の機会...▶続きはこちら
2007-02-22 11:54

アーミテージ・レポートの対中政策提案と日本外交

舛島 貞  大学助教授
 リチャード・アーミテージとジョセフ・ナイの名を冠した "The U.S.-Japan Alliance: Getting Asia Right Through 2020"(Center for Strategic and International Studies, February 2007)を...▶続きはこちら
2007-02-20 20:39

北東アジア経済開発協力の夜明けか?

山澤 逸平  一橋大学名誉教授
 6カ国協議がようやく全体合意に漕ぎ着けた。重油100万トン分の援助と引き換えに北朝鮮が非核化するというものである。非核化が誠実に履行されれば、これまで氷付けにされてきた北東アジアの雪解けが始まる。もっとも日本ではなお警戒感が強い。拉致問題は日朝2国間協議に残されて、解決の見通しがついていないからで...▶続きはこちら
2007-02-18 00:03

連載投稿(3)「骨のある政策」と問われる志の有無

山下 英次  大阪市立大学大学院教授
 前回、「ASEAN+3」誕生のきっかけになったともみられる「少年マイケル・フェイ事件」をご紹介した。この事件のその後であるが、欧米マス・メディアの非難にもかかわらず、シンガポールは、鞭打ちの回数を減らすなど、多少量刑を軽減したものの、1994年5月5日、あくまでも自分たちのやり方にしたがって、この...▶続きはこちら
2007-02-12 06:38

アジア通貨基金(AMF)の可能性について考える

村上正泰  日本国際フォーラム研究主幹
 10年前のアジア通貨危機を契機としてアジア地域の連帯感が形成され、とりわけ金融協力の分野で具体的な取り組みが積極的に進められてきた。当時我が国が提起したアイディアのひとつにアジア通貨基金(AMF)構想がある。これは、域内参加国が拠出する資金をプールして、一時的な外貨不足に対処するための新たな相互支...▶続きはこちら
2007-02-11 17:06

連載投稿(2)アジア・ニューディールを目指せ

河東 哲夫  Japan-World Trends代表
 アジア諸国民の間の相互猜疑心を少しでも減らすことが必要だ。北方領土問題のように戦後積み残しになっている問題を解決し、その上で1974年欧州がやった「全欧安全保障協力会議」のような発想の下に、アジアの現状維持、不戦、信頼醸成、軍備管理・軍縮について基本合意することから始めてはどうか?つまりアジア・ニ...▶続きはこちら
2007-02-11 11:51

ロシア政治文化の暴力性について

四条秀雄  不動産業
 情報化の進んだ冷戦後の世界は、普通の国家組織による大規模な殺傷行為は不可能になっていますが、反対に、テロやスパイや緩衝国の核武装や国家内国家というような形での「浸透型」の威嚇・侵略行為が進んでいます。イラク戦争では、イラクでの戦闘を明示的現実だとすると、暗示的現実として米英では国内での監視システム...▶続きはこちら
2007-02-10 10:15

連載投稿(1)日本でのG8サミット開催はチャンス

河東 哲夫  Japan-World Trends代表
 以前から指摘されていることだが、2008年は世界で重要なイベントが集中する。2007年12月には韓国で大統領選挙、ロシアで総選挙があり、2008年3月にはロシアで大統領選挙、台湾で総統選挙、8月には北京オリンピック、11月にはアメリカで大統領選挙が行われる。そしてそれらの真っ只中、6月か7月には日...▶続きはこちら
2007-02-09 21:27

日本外交の試金石:潮目が変わったか六者協議

滝田 賢治  中央大学教授
 東アジアに協調・協力の枠組みを構築していく上で、最大の問題となっているのが北朝鮮問題であることは今更いうまでもない。この問題解決のために現在、北京で開催中の六者協議は、明らかに今までとは違う流れとなってきている。この流れの変化、潮目の変化に日本政府が如何にしたたかに対応して行けるかが、今後の日本外...▶続きはこちら
2007-02-07 22:26

まず「高度技術者の自由移動」を制度化せよ

藤田 若菜  大学生
 仮に東アジア共同体が構築された場合、その最大のメリットとして考えられるのはモノ、サービス、カネなどの自由移動ではないだろうか。しかし、えてして見落とされがちなのが、ヒト、とりわけ「労働者の自由移動」である。実際「労働者の自由移動」は、加盟国の労働市場に直接影響を及ぼす問題であるだけに、どの国でも消...▶続きはこちら
2007-02-06 10:51

両岸教科書問題の波紋

舛島 貞  大学助教授
 先日、国際機関の職員と話していて、東アジアでさまざまな枠組みを形成する際に、台湾を含みこむことができないことの問題性が話題になった。衛生問題にせよ、貿易をめぐる問題にせよ、台湾が加わらなければ、ガバナンスのネットにおおきなブランクができてしまうのである。無論、中国は台湾が「国家」として国際組織に加...▶続きはこちら
2007-02-03 13:58

連載投稿(2)ある米国少年の悪戯とシンガポール外交

山下 英次  大阪市立大学大学院教授
 1994年4月、シンガポールのゴー・チョクトン首相(当時)はフランスを訪問し、バラデュール首相(当時)と会談したが、これがきっかけとなって、後にアジア欧州会合(ASEAM)が実現した。1996年3月、バンコクで開催された第1回ASEM首脳会議の折、EUとアジアの合同の会議とは別に、アジア側、すなわ...▶続きはこちら
2007-01-31 09:58

「身の丈外交」でよいのか?

渡邊 頼純  慶應義塾大学教授
 昨年末、上海の復旦大学へ慶應義塾大学SFCの大学院生を連れて行く機会があった。SFCでは水曜日の第1時限にSFCと復旦大学、それにソウルの延世大学を衛星で結び大学院の遠隔授業を行っており、年に数回それぞれの大学がホスト校となってシンポジウムなどを開催している。

 そのシンポジウムで、ある中国...▶続きはこちら
2007-01-29 06:28

東アジア共通の産業基盤整備に向けて

村上正泰  日本国際フォーラム主任研究員
 1月25日付『日刊工業新聞』によれば、経済産業省は、東アジア共通の産業基盤整備に向けて技術協力方針の策定に着手するそうである。具体的には今後議論が行われるが、中小企業診断士制度や公害防止管理者制度、自動車産業関連の資格制度などを念頭に、日本の産業発展に寄与した制度や技術を「アジア標準」と位置付け、...▶続きはこちら
2007-01-26 05:43

東アジア地域協力に腰の引けた中国の姿勢

石垣泰司  東海大学法科大学院教授
 1月フィリピンのセブで開催されたASEAN+3首脳会議および東アジア・サミット(EAS)の両サミットの結果については、発表された議長声明の文面をみる限りはまずまずの成果と言って良いのではないかと思われる。日本政府としても対ASEAN、対東アジア外交の従来よりの延長線上で様々なイニシャチブを発揮しよ...▶続きはこちら
2007-01-25 08:31

グローバル化と宿場町の再生

四条秀雄  不動産業
 少子高齢化というのは、介護・医療・教育などのサービス化社会です。そこで日本の伝統的都市環境がモータリゼーションやグローバル化と組み合わされると、どういう結果になるでしょうか?よく知られていることですが、かつて宿場町や城下町といわれた日本の都市は、いまシャッター商店街から果ては無人街になりつつありま...▶続きはこちら
2007-01-24 19:50

浮上してきた北東アジア地域協力の可能性

舛島 貞  大学助教授
 フィリピンで開催された第2回東アジア首脳会議では、「東アジア共同体」それ自体は話題にならなかったものの、ASEAN、ASEAN+1、ASEAN+3、ASEAN+3+豪・NZ・インドなどといった、ASEAN を機軸とした会議が多数開催され、多種多様な地域協力が話し合われた。その中で、日中韓首脳会議の...▶続きはこちら
2007-01-22 10:46

連載投稿(1)「ASEAN+3」誕生物語

山下 英次  大阪市立大学大学院教授
 東アジア共同体の枠組み作りについて、中国が主張する「ASEAN+3」13カ国とすべきか、それとも日本が主張する「東アジア・サミット」16カ国とすべきか、という言われ方が最近良くなされるが、そうした見方をすること自体に、私は強い違和感を覚える。

 これは無論、日本政府が度を越した対米配慮とAS...▶続きはこちら
2007-01-20 20:00

連載投稿(2)「過去と現在との対話」作業を怠るな

滝田 賢治  中央大学教授
 第3に、具体的には、関係国間で問題になっているいくつかの主要な歴史上の問題を、延々と時間をかけてエンドレスに議論していくのではなく、次の段取りをとっていく。即ち、(1)問題群の一覧を作成する。(2)関係国それぞれの――といっても、各国内に意見の違いがある場合には、その主要な議論も含め――基本的見解...▶続きはこちら
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総論稿数:4712本
東アジア共同体評議会