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2009-05-13 08:06
鳩山なら「小沢院政」党路線か
杉浦正章
政治評論家
本来辞める指導者は、影で糸を引くものだが、小沢一郎の場合は、露骨にも5月12日にその本性を丸出しにした。見え見えの「鳩山由起夫支持」だ。辞任カードを握っている間に練りに練った「短期決戦」戦略を浮上させたのだ。確実に鳩山も参画していたバトンタッチ作戦だ。一挙に自分のコントロールの利く「鳩山代表」を実...
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2009-05-12 15:01
世界では騙されたほうが悪いのです
四条秀雄
不動産業
私は、以前は戦前日本の行いを非常に恥じて、心から恥じていた人間ですが、今はまるで違います。現実を見て、自分で文章を起こして、事実確認をして、考えてみて、それを人の批評や批判に曝して、その上でそれを踏み台にもう一歩進める。そういう態度が良いと思います。というのも、この世の中に流れている言説には思惑や...
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2009-05-12 10:08
大江さんの意見に賛成する
中山 太郎
研究所非常勤研究員
NHK番組が、これまで欠落していた「罪」の視点を視聴者に提供した意義は小さくない、という大江さんの意見に賛成します。かって、小生が安倍晋三さんの祖父岸信介さんに、台湾でお手伝いをしたとき、一番下っ端であった人間への温かいまなざしを思い出します。岸さんは「この仕事は、なかなか大変だけれど、君が本当に...
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2009-05-11 22:21
政治家が口をはさむ問題ではない:NHKの台湾統治報道
大江 志伸
江戸川大学教授・読売新聞論説委員会特約嘱託
森羅万象は正と負、陰と陽によって成り立つという道理を理解できない人々が、この島国には存在するようだ。NHK総合テレビが4月5日に放送した「NHKスペシャル・シリーズ:JAPANデビュー」の第1回番組「アジアの“一等国”」を巡る、“自尊史観”派の反発のことである。50年に及ぶ日本の台湾統治をテーマに...
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2009-05-11 10:15
天皇は「ハンコ押すヘソ」ですませていてよいのか
花岡 信昭
ジャーナリスト
NHKの「JAPANデビュー」第1回(4月5日放送)は、日台関係をめぐって意図的な偏向が目立つと問題化したが、2回目(5月5日)はあまり騒がれていないようだ。「天皇と憲法」というタイトルだが、NHKのHPによれば、番組全体の内容はこうなっている。
<日本が近代国家の骨格ともいうべき憲法を初...
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2009-05-08 15:27
日本はキリギリスでいてよいのか
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
底の見えない景気、需要減少、企業倒産といった、世界どちらを向いてもダメという状況の中で、中国の存在感がじりじりと高まりつつある。その政治体制に内在する諸問題、さらには30年前の改革開放の始まり以来の分配の不平等、社会が抱え込む矛盾、そういった基本的課題が何も解決しない、どころか拡大しつつあるかに見...
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2009-05-07 19:25
新型インフルと政局の相関関係
花岡 信昭
ジャーナリスト
不謹慎な言い方になるが、麻生首相は本当に「ついている」。ツキも実力のうちとはいうのだが、世界的な経済危機、政敵・小沢氏の政治資金疑惑、そして新型インフルエンザだ。逆境を救う材料が次から次へと飛び出してくれるのだから、麻生首相にとってはいうことなしだろう。だが、反動もこわい。こういうときは浮かれず、...
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2009-05-06 10:09
安西洋之さんにお答えして
近藤 健彦
明星大学教授
4月16日の本欄に「求められる戦争体験の相対化」を投稿してから、あまり間がたっていないが、また、誤解のないように、私はマニアックな投稿者からは程遠い、とんでもない無精者であるが、ものにはタイミングもあると思うので、また投稿することにした。5月4日の本欄に掲載されたイタリア在住の安西洋之さんの丁重な...
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2009-05-06 08:44
地政学的戦略を超える智恵
四条秀雄
不動産業
地政学(geo-politics)は、資源の移動である物流の制御能力を地理上の諸要素に投影した時に起きる、政治や軍事の様相を分析する学問といえるかもしれません。古くから、海峡や峠は地政学の関心事でありましたし、内陸の国家間にある緩衝国や、大陸国と海洋国の間にある島嶼や辺縁国家も地政学の関心事でした...
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2009-05-04 23:38
ジャン・モネを好きになりました
安西洋之
ビジネスプランナー
初めてこの政策掲示板「百家争鳴」欄に投稿します。明星大学教授の近藤健彦さんが4月16日付けの本欄への投稿「求められる戦争体験の相対化」で、ジャン・モネの『回顧録』(1976年)を翻訳された苦労話をしておられます。私も、近藤さんの訳されたモネの本を読みました。大変、面白かったです。出版いただき、あり...
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2009-05-04 12:35
人間の価値を低める近隣窮乏化政策
四条秀雄
不動産業
歴史的に見れば、いつかは人間の価値は等しくなるだろう。EUは、域内の人間の価値がおおよそ等しくなったと看做したので、通貨を共通なものとして、域内において人間の移動の自由を認める方向に踏み出した。日本が90年代前後から半ば強いられた形で円高政策を進めてきたのも、人間の価値を等しくするためといえる。そ...
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2009-05-01 16:00
与謝野大臣の朝三暮四
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
人間は、意思決定の過程でさまざまな要素を勘案する。右に行くか、左に行くか、についても、賛否両論の根拠や影響を仔細に検討する。これはおよそ指導者、経営者たるものにとって当然の振る舞いだ。そんなことはしないで、信念に基づいて「決め打ち」をしたのが、結果オーライというケースだってないではない。しかしそれ...
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2009-05-01 05:59
パタヤ・サミット流会で考えること
石垣 泰司
アジアアフリカ法律諮問委員会委員
本年4月、再三延期の末やっと開催の運びとなったASEAN+3首脳会議、東アジア・サミット等の一連の首脳会議は、参加各国首脳がタイ・パタヤに勢揃いしたと思ったら、またもや再延期された。反政府デモ隊の会場乱入という、ASEAN発足以来未曾有の事態のためである。上記事態にもかかわらず、日中韓3国首脳会議...
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2009-04-29 10:51
(連載)日本 戦後最大の衰退期に陥る(3)
関山 健
東京財団研究員
現在の状況に直面して、日本の発展モデルに疑義は生じているか?改革は必要だろうか?今後、日本政府はいかなる措置を取るべきだと考えるか?日本が景気の谷を抜けるのにどの程度の時間がかかると考えるか?短期的に見れば、日本経済の回復には、やはり輸出の回復が必要であり、欧米諸国の景気回復を待たねばならない。ア...
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2009-04-28 10:02
(連載)日本 戦後最大の衰退期に陥る(2)
関山 健
東京財団研究員
金融危機震源地の米国や欧州などは、統計データを見る限り、経済の落ち込みは日本ほど深刻でないようである。日本の経済収縮は、欧米のレベルを超えていると言うことができるのか?2008年第4四半期の実質GDP年率成長率は、米国が3.8%減と27年ぶりの低水準、欧州も1999年のユーロ圏設立以来最悪の5.7...
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2009-04-27 20:21
(連載)日本 戦後最大の衰退期に陥る(1)
関山 健
東京財団研究員
日本政府公表の統計によれば、昨年第4四半期のGDPはマイナス12.7%だったが、このニュースは意外だったか、それとも予想の範囲内だったか?内閣府が2月16日に発表した2008年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP)速報によると、物価変動の影響を除いた実質GDP(季節調整済み)は前期比3....
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2009-04-25 12:54
「公益法人制度改悪」を推進するお役人の魂胆
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
4月19日の朝日新聞朝刊は、同紙船橋主筆と米国ガイトナー財務長官とのインタビュー記事の中で、「日本政府が自国の存在感をより強いものにとどめおくためにG7に固執した結果、G20を表看板にして実は米中G2を推進しようとした米国の舵取りが失敗した」という見解を表明した。この新聞にしては、珍しく平衡感覚の...
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2009-04-23 11:12
(連載)タイ政治と東アジアの地域統合(2)
矢野 卓也
日本国際フォーラム研究員
しかし、このような事態は、遅かれ早かれ生じてしかるべきものであった。中央優先、都市部偏重、エスタブリッシュメント優位といった今日のタイの緊張構造は冷戦期にすでに確立されたものであるが、冷戦終結後も温存され今日に至っている。他方、グローバリゼーションは、その恩恵を国土全体に及ぼすと同時に、地域格差を...
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2009-04-23 08:03
公明対策で首相と官房長官が役割分担
杉浦正章
政治評論家
ニュースの流れを掌握していれば、官房長官・河村建夫の「公明党から警告」発言は、「あっ、麻生との役割分担だな」とすぐ気づく。首相と官房長官の役割分担の成果は何かと言えば、公明党を怒らせずに“友党”関係を維持できた、と言うことである。そして結果としては、麻生が解散へのフリーハンドを握った状態は変わって...
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2009-04-22 18:57
(連載)タイ政治と東アジアの地域統合(1)
矢野 卓也
日本国際フォーラム研究員
タイが「政治の季節」を迎えている。昨年12月の東アジア・サミット延期にひきつづき、今月またもや開催中止を余儀なくされたことで、タイ政治の混乱状況が国際社会に晒された結果となった。東アジアが、地域として多くの懸案を抱えた現状において、このような重要な国際会議がなかなか開かれないということは不幸である...
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