国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
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2010-08-02 07:36

民主代表選、菅再選軸に展開へ

杉浦 正章  政治評論家
 鳩山・小沢の連袂(れんぺい)辞職を半年前の正月に言い当てた“重圧”が、筆者を「1か月半後の民主党代表選を読め」と攻め立てる。まだどこも書いていないのにである。しかし、「早見え」が習い性であるから、困るのだ。おまけに人が良いと来ているから、ついつい言ってしまうのだ。だから、言ってしまおう。方向は「民...▶続きはこちら
2010-08-01 05:43

今次のARF外相級会合の2つの注目点

石垣 泰司  アジアアフリカ法律諮問委員会委員
 7月23日ハノイで東アジア地域の政治・安全保障に深い関心をもつASEAN+3、米露、北朝鮮など26カ国とEUの外相級代表が出席するASEAN地域フォーラム(ARF)が開催された。今後の東アジアにおける安全保障環境の形成および展開を考える上で、いくつかの重要な動きがみられた会議であった。2年振りにA...▶続きはこちら
2010-07-30 07:32

決め手を欠く小沢の「代表選」戦略

杉浦 正章  政治評論家
 首相・菅直人も両院議員総会で平謝りとは情けない。姿を見せずに糸を引いた小沢一郎の高笑いが聞こえる。しかし、菅も、代表選出馬表明と執行部続投の方針だけは辛うじて表明できた。永田町の耳目は、小沢の動向に移行したが、大方の見方は「小沢は立てまい」というところに落ちつきつつある。勢い代理戦争となるが、「打...▶続きはこちら
2010-07-29 10:17

中台経済協力枠組み合意をどう読むか(再論)

岡崎研究所  シンクタンク
 中台経済協力枠組協定(ECFA)について、『エコノミスト』誌7月1日号が社説を掲載しています。それによると、「ECFAが中台統一に向けての一歩になるという懸念は、中国側の意図の読みとしては正しい。しかし、この協定には、(1)輸出立国の台湾の利益になる、(2)台湾の世論は圧倒的に現状維持派であり、今...▶続きはこちら
2010-07-28 20:03

「氷河特急」事故でスイス国鉄の喪ったもの

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 スイス国鉄の「氷河特急(Glacier Express)」の事故には、二重の意味で驚かされた。最初の驚きは、いうまでもなく、スイスの鉄道に事故が起こった事だ。欧州を列車で旅した事のある人なら誰でも同感すると思うが、ドイツとスイス、就中スイス国鉄の列車運行の芸術的なほどの正確さと確実さは、一頭地を抜...▶続きはこちら
2010-07-27 06:32

「政策コンテスト」は首相のリーダーシップ放棄だ

杉浦 正章  政治評論家
 なんともはや安易な発想である。来年度予算案の特別枠の内容について「政策コンテスト」という公開の場で議論するというのである。財務省主導の批判をかわすための苦肉の策のようだが、ポピュリズムの象徴で成果の上がらなかった事業仕分け同様に、“大衆参加”のお墨付きがなければ、首相・菅直人が予算編成でリーダーシ...▶続きはこちら
2010-07-26 13:29

中台経済協力枠組み合意をどう読むか

岡崎研究所  シンクタンク
 『台北タイムズ』紙が、その6月29日付社説で、中台間の経済協力枠組み合意(ECFA)について、「非民主的な方法で結ばれた恥ずべき危険な合意だ」と真正面から批判しています。すなわち、「通常経済協定は締結までに何年もかかるのに、今回の協定は6ヶ月もかけずに、非民主的な方法、つまり、公平さを保証するWT...▶続きはこちら
2010-07-24 08:39

右往左往、ダッチロールの民主党

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 のど元過ぎればまた能天気の復活とみえる。やっとテレビであのご尊顔とご発言を聴かずに済んで心平らかになっていたところに、前首相殿は、政界引退を撤回するのみならず、民主党きっての実力者と語らって影響力を保持なさりたいご意向のようだ。ジェット・コースターではあるまいし、引退で上昇した民主党人気が、菅さん...▶続きはこちら
2010-07-22 21:09

デフレ下では市場原理が機能しない

田村 秀男  ジャーナリスト
 デフレ下では市場原理が機能しない。市場とは、本来民間の民間による民間のための市場であり、株式市場で代表される。国債市場が株式市場を圧する、そのために円高になる。これでは、市場が資源を適正に配分する、という市場経済国家の体をなしていない。

 言わば、社会主義経済そのものである。私企業のための市...▶続きはこちら
2010-07-22 20:51

金賢姫国賓待遇の訪日は猿芝居の権道

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 北朝鮮が「ならず者国家(rogue country)」であることに異論は少ないだろう。黒塗りの車を国連本部に乗り付けて、「将軍様」の弁護に相務める一見インテリ風の外交官の存在も、この事実をゆるがせるものではない。不思議に思うのだが、あれほど一見知性が豊富に見える外交官が、プロパガンダを本気で信じて...▶続きはこちら
2010-07-22 07:24

野党、とりあえず「菅続投」へ集中砲火

杉浦 正章  政治評論家
 8月上旬の開催が確定した予算委員会は、参院選敗北を受けた首相・菅直人が続投の正統性をめぐって集中砲火を浴びる場となりそうである。菅が参院選敗北の歴代首相に浴びせたと同様の退陣論の洗礼をまず受けざるを得ないだろう。臨時国会自体は短期なため参院での問責決議採択のような事態には至らないと思うが、9月の民...▶続きはこちら
2010-07-20 11:25

ロシアの西側接近という幻想

岡崎研究所  シンクタンク
 『ワシントン・ポスト』紙の6月22日号で、ブッシュ政権時に国務次官補代理を務めた独マーシャル・ファンドの David J. Kramer が、ロシアに入れ込みすぎることに警鐘を鳴らしています。すなわち、「好戦的ではない、経済に主眼を置いたロシアの外交政策文書が最近「リーク」されたことで、ロシア大統...▶続きはこちら
2010-07-17 08:45

自衛隊は一旦有事の際に真の軍事力として機能するか

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 国際紛争解決の手段としての戦争は放棄した日本だが、身にかかる火の粉も払わないということではない。問題は、どんな場合でも「やられる」まで待っていなくてはならないのか、やられた時にその防御・撃退を超えて攻撃の根元を断とうとすることは許されないのか、というあたりだろう。

 一番目の話は、核の先制攻...▶続きはこちら
2010-07-16 07:36

紛れもなく「不起訴不当」は、菅に有利

杉浦正章  政治評論家
 東京第1検察審査会が「不起訴不当」の烙印を小沢一郎に押したことをめぐって、永田町では小沢に有利か、不利か、の論議が錯綜している。こういうときは、議決の細かい内容に踏み込んで議論しても意味がない。一歩離れて見れば、「首相・菅直人にプラス、小沢にマイナス」が歴然としてくる。選挙惨敗で小沢に陳謝すること...▶続きはこちら
2010-07-15 11:02

中国とパキスタンの核技術協力の意味

岡崎研究所  シンクタンク
 『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の6月17日付で、ロンドン大学キングス・カレッジの Harsh V. Pant 教授が、中国が2基の原子炉を輸出することでパキスタンと合意したことを取り上げています。それによると、「中国のパキスタンへの原子炉輸出は、NPT非加盟国への核技術輸出を禁止する核供給...▶続きはこちら
2010-07-13 07:03

自民党末期の首相たち以上に厳しい状況下に置かれた菅首相

杉浦 正章  政治評論家
 参院選大敗北のアッパーカットを食らって公邸に閉じこもった首相・菅直人は、改めて自らの置かれた立場にりつ然としているに違いない。政権の置かれた立場は、明らかに八方ふさがりの兆候を示している。連立は当面不可能。部分連合は完全に野党ペースになり得る。菅は「幹事長・枝野幸男更迭論」をはねつけるのに精一杯の...▶続きはこちら
2010-07-12 19:38

韓国哨戒艦沈没事件に関する異論表明の意味するもの

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 韓国哨戒艦沈没事件を巡って、国連安保理で日米と中国の間に駆け引きや鞘当てが行われて、その結果やや「穏当な」議長声明が採択された。北朝鮮を名指しで非難することは回避された訳だ。そんな折も折、この沈没事件が北朝鮮による魚雷攻撃だとした合同調査団(JIG)の報告書が、科学的に見て合理性に欠けるのみならず...▶続きはこちら
2010-07-10 23:11

踊り場に出た中国経済?

河東 哲夫  早稲田大学客員教授
 この頃、中国経済変調の兆しが報道されるようになっている。世界金融危機のあとも、内需拡大でしのいできたが、その限界が来たのだろう。中国は輸出で稼いだ資金が、国内で不動産やインフラ建設にまわされ、バブル気味に膨らまされて、伸びてきたと言えるのだが、もう2年も輸出が不振だと、内需拡大も息が切れてくる。な...▶続きはこちら
2010-07-08 07:26

消費税で菅に選挙戦略ミスあり

杉浦 正章  政治評論家
 7月8日で政権発足1か月の首相・菅直人は、参院選を前に手詰まりの窮地に陥った感じが濃厚だ。原因は、ただ一重に消費税増税路線が有権者から拒絶反応を受けていることに尽きる。この選挙戦略ミスをなぜ起こしたかだが、背後には歴代首相が陥りやすい首相就任直後の“高揚感”がある。与党過半数割れが確実視される中で...▶続きはこちら
2010-07-08 01:11

親中反米路線の影に垣間見えるどす黒い負の情念

河東 哲夫  元公務員
 この頃安全保障関係のセミナーに出ると、「アメリカはもう落ち目だ。日本は、中国との冷戦思考的な対立を止め、中国との同盟でやっていけばいいじゃないか」という声が高まってきたのを感ずる。そりゃ、戦前日本の映画王・梅屋庄吉が「日中手を携えて、西側の植民地主義勢力と闘う」ために、今なら数千億円に及ぶかもしれ...▶続きはこちら
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