国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
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2010-08-11 10:38

WikiLeaks による『アフガニスタン戦争日記』暴露の衝撃

川上 高司  拓殖大学教授
 WikiLeaks(ネット)が さる7月25日に、9万2千点から成るアフガニスタン戦争に関する機密文書『アフガニスタン戦争日記(Afghan War Diary, 2004-2010)』を暴露、掲載した。しかも、その発表にあわせ New York Times(米)、Guardian(英)、Spie...▶続きはこちら
2010-08-11 10:26

国連中心主義を一度見直してみよう

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 わが国のナイーブな国連中心主義と、それに付随した国連信仰のようなものは、一度見直してみる必要がある。民主党お得意の事業仕分けで国連関連の拠出金、特に得体の知れない「基金」を洗ってみれば、びっくりするような実態が明らかになる筈だ。それもその筈、国連というのは巨大な国際官僚組織であり、おそらく世界で最...▶続きはこちら
2010-08-09 12:23

米ロ接近が世界に及ぼす影響

岡崎研究所  シンクタンク
 6月7日付け『The National Interest』誌で、同誌編集主任で米海軍大学教授の Nikolas K. Gvosdev が、7月初旬のクリントン長官のグルジア、ウクライナ、アルメニア、アゼルバイジャン、ポーランド歴訪について論評しています。それによると「オバマ政権は、ロシア周辺諸国に...▶続きはこちら
2010-08-06 19:52

寄付を妨害する日本の公益法人制度

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 日本の新聞にも大きく報道されたからお読みになった方も多いと思うが、あのビル・ゲイツとウォーレン・バフェットが、48人の富豪たちに少なくとも私有財産の半分を寄付するように呼びかけて、1500億ドル(1ドル85円として12兆円余り)を拠出させる事に成功したという。「呼びかけは、難しかったか」と訪ねられ...▶続きはこちら
2010-08-04 07:28

民主代表選は、管対「反菅・小沢代理」戦争の様相

杉浦 正章  政治評論家
 代表選挙に向けて民主党内の鼎(かなえ)が煮えたぎってきた。複雑な動きを整理すると、小沢一郎が影で糸を操り「反菅代理戦争」を展開してゆく流れが見えてくる。その中核は、小沢側近で前国対委員長の山岡賢次らが作る「09マニフェストの原点に返り『国民の生活を守る』集い」だ。反菅の牙城になりそうだ。焦点は事実...▶続きはこちら
2010-08-03 07:52

(連載)東アジア史における日本の特異性(2)

河村 洋  親米・国際介入主義NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
 他方で中国とアジア近隣諸国は眠りの中にあり、儒教的な世界観に基づいて中華皇帝が天帝の名代として地上を支配する世が続くものと信じて疑わなかった。冊封体制の下では中華皇帝が世界の諸王の上に君臨した。そのため中国はどの国とも対等の関係を持ったことがなかった。朝貢貿易は中国への忠誠の証しであり、近隣諸国の...▶続きはこちら
2010-08-02 11:49

(連載)東アジア史における日本の特異性(1)

河村 洋  親米・国際介入主義NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
 近年、日本の政策形成者の間で東アジア共同体の建設に向けた議論が高まっているが、その中で忘れ去られているのは、中華冊封体制との関わりでの日本の歴史的な特異性である。その特異性は、近代以前と近代以降の両面から理解されねばならない。

 東アジアの近代史で最大の出来事はアヘン戦争である。ビクトリア女...▶続きはこちら
2010-08-02 07:36

民主代表選、菅再選軸に展開へ

杉浦 正章  政治評論家
 鳩山・小沢の連袂(れんぺい)辞職を半年前の正月に言い当てた“重圧”が、筆者を「1か月半後の民主党代表選を読め」と攻め立てる。まだどこも書いていないのにである。しかし、「早見え」が習い性であるから、困るのだ。おまけに人が良いと来ているから、ついつい言ってしまうのだ。だから、言ってしまおう。方向は「民...▶続きはこちら
2010-08-01 05:43

今次のARF外相級会合の2つの注目点

石垣 泰司  アジアアフリカ法律諮問委員会委員
 7月23日ハノイで東アジア地域の政治・安全保障に深い関心をもつASEAN+3、米露、北朝鮮など26カ国とEUの外相級代表が出席するASEAN地域フォーラム(ARF)が開催された。今後の東アジアにおける安全保障環境の形成および展開を考える上で、いくつかの重要な動きがみられた会議であった。2年振りにA...▶続きはこちら
2010-07-30 07:32

決め手を欠く小沢の「代表選」戦略

杉浦 正章  政治評論家
 首相・菅直人も両院議員総会で平謝りとは情けない。姿を見せずに糸を引いた小沢一郎の高笑いが聞こえる。しかし、菅も、代表選出馬表明と執行部続投の方針だけは辛うじて表明できた。永田町の耳目は、小沢の動向に移行したが、大方の見方は「小沢は立てまい」というところに落ちつきつつある。勢い代理戦争となるが、「打...▶続きはこちら
2010-07-29 10:17

中台経済協力枠組み合意をどう読むか(再論)

岡崎研究所  シンクタンク
 中台経済協力枠組協定(ECFA)について、『エコノミスト』誌7月1日号が社説を掲載しています。それによると、「ECFAが中台統一に向けての一歩になるという懸念は、中国側の意図の読みとしては正しい。しかし、この協定には、(1)輸出立国の台湾の利益になる、(2)台湾の世論は圧倒的に現状維持派であり、今...▶続きはこちら
2010-07-28 20:03

「氷河特急」事故でスイス国鉄の喪ったもの

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 スイス国鉄の「氷河特急(Glacier Express)」の事故には、二重の意味で驚かされた。最初の驚きは、いうまでもなく、スイスの鉄道に事故が起こった事だ。欧州を列車で旅した事のある人なら誰でも同感すると思うが、ドイツとスイス、就中スイス国鉄の列車運行の芸術的なほどの正確さと確実さは、一頭地を抜...▶続きはこちら
2010-07-27 06:32

「政策コンテスト」は首相のリーダーシップ放棄だ

杉浦 正章  政治評論家
 なんともはや安易な発想である。来年度予算案の特別枠の内容について「政策コンテスト」という公開の場で議論するというのである。財務省主導の批判をかわすための苦肉の策のようだが、ポピュリズムの象徴で成果の上がらなかった事業仕分け同様に、“大衆参加”のお墨付きがなければ、首相・菅直人が予算編成でリーダーシ...▶続きはこちら
2010-07-26 13:29

中台経済協力枠組み合意をどう読むか

岡崎研究所  シンクタンク
 『台北タイムズ』紙が、その6月29日付社説で、中台間の経済協力枠組み合意(ECFA)について、「非民主的な方法で結ばれた恥ずべき危険な合意だ」と真正面から批判しています。すなわち、「通常経済協定は締結までに何年もかかるのに、今回の協定は6ヶ月もかけずに、非民主的な方法、つまり、公平さを保証するWT...▶続きはこちら
2010-07-24 08:39

右往左往、ダッチロールの民主党

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 のど元過ぎればまた能天気の復活とみえる。やっとテレビであのご尊顔とご発言を聴かずに済んで心平らかになっていたところに、前首相殿は、政界引退を撤回するのみならず、民主党きっての実力者と語らって影響力を保持なさりたいご意向のようだ。ジェット・コースターではあるまいし、引退で上昇した民主党人気が、菅さん...▶続きはこちら
2010-07-22 21:09

デフレ下では市場原理が機能しない

田村 秀男  ジャーナリスト
 デフレ下では市場原理が機能しない。市場とは、本来民間の民間による民間のための市場であり、株式市場で代表される。国債市場が株式市場を圧する、そのために円高になる。これでは、市場が資源を適正に配分する、という市場経済国家の体をなしていない。

 言わば、社会主義経済そのものである。私企業のための市...▶続きはこちら
2010-07-22 20:51

金賢姫国賓待遇の訪日は猿芝居の権道

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 北朝鮮が「ならず者国家(rogue country)」であることに異論は少ないだろう。黒塗りの車を国連本部に乗り付けて、「将軍様」の弁護に相務める一見インテリ風の外交官の存在も、この事実をゆるがせるものではない。不思議に思うのだが、あれほど一見知性が豊富に見える外交官が、プロパガンダを本気で信じて...▶続きはこちら
2010-07-22 07:24

野党、とりあえず「菅続投」へ集中砲火

杉浦 正章  政治評論家
 8月上旬の開催が確定した予算委員会は、参院選敗北を受けた首相・菅直人が続投の正統性をめぐって集中砲火を浴びる場となりそうである。菅が参院選敗北の歴代首相に浴びせたと同様の退陣論の洗礼をまず受けざるを得ないだろう。臨時国会自体は短期なため参院での問責決議採択のような事態には至らないと思うが、9月の民...▶続きはこちら
2010-07-20 11:25

ロシアの西側接近という幻想

岡崎研究所  シンクタンク
 『ワシントン・ポスト』紙の6月22日号で、ブッシュ政権時に国務次官補代理を務めた独マーシャル・ファンドの David J. Kramer が、ロシアに入れ込みすぎることに警鐘を鳴らしています。すなわち、「好戦的ではない、経済に主眼を置いたロシアの外交政策文書が最近「リーク」されたことで、ロシア大統...▶続きはこちら
2010-07-17 08:45

自衛隊は一旦有事の際に真の軍事力として機能するか

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 国際紛争解決の手段としての戦争は放棄した日本だが、身にかかる火の粉も払わないということではない。問題は、どんな場合でも「やられる」まで待っていなくてはならないのか、やられた時にその防御・撃退を超えて攻撃の根元を断とうとすることは許されないのか、というあたりだろう。

 一番目の話は、核の先制攻...▶続きはこちら
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