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2010-12-02 10:13
(連載)対露政策失敗の責任(1)
袴田 茂樹
青山学院大学教授
メドベージェフ大統領の北方領土訪問を許した責任に関して、あるいは日露関係を大きく後退させた責任問題に関して、客観的事実を無視した、あるいは根本的原因に目を向けない筋違いの批判論が流布している。ひとつは、本来メドベージェフ大統領は平和条約問題に関して前向きの柔軟姿勢を有していたのに、日本側の硬直した...
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2010-12-02 07:42
大事争わぬ「些事国会」の閉幕
杉浦正章
政治評論家
2か月余にわたる臨時国会の論戦を見て、「政治家達は目の前だけが薄暗く見えるに過ぎない。洞穴の中に住んでいる」と述べたインドの詩人であり思想家のラビンドラナート・タゴールの言葉を思いだした。1924年の来日時に当時の日本の政治・軍事を批判した言葉とされる。まさに今次臨時国会は不毛の論議の場であった。...
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2010-11-29 22:30
苦し紛れの中国「6カ国協議」提案
花岡 信昭
拓殖大学大学院教授
北朝鮮の韓国砲撃によって、一番困っているのは中国ではないか。そう感じてきたが、打つ手がなくなったのか、中国は6カ国協議の緊急代表者会合を提案した。これを伝える産経ネット配信記事。
<【北京=矢板明夫】中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表は11月28日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の緊急首席代...
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2010-11-29 07:34
菅首相の「支持率1%でも」発言は政権末期症状
杉浦正章
政治評論家
どうも首相官邸の主というのは、政権が末期症状をきたすと、サイレント・マジョリティに期待したくなるものらしい。物言わぬ多数派が必ずどこかにいて、支持してくれるはずだ、と思いたくなるのだ。首相・菅直人の「内閣支持率が1%になっても辞めない」発言もその部類にはいる。言葉とは裏腹に、相当心理的に追い詰めら...
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2010-11-25 09:59
今こそ、日本は「アジア太平洋平和構想」を提唱せよ
吉田 重信
歴史研究者
最近、欧州情勢は、NATOのロシアへ接近の動きもあって、冷戦体制から協調体制へと移行しつつあるようだ。ところが、アジア太平洋情勢には、今回の朝鮮半島情勢の悪化も加わって、1950年代以降の「冷戦体制」の復帰へ向かう動きが加速されている。半島情勢の緊張に加えて、米中間にも緊張が高まっている。また、中...
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2010-11-24 07:40
北の砲撃は「狙い澄ました」暴走だ
杉浦 正章
政治評論家
一見偶発のように見えるが、明らかに狙い澄ました常軌逸脱の軍事行動である。民間人殺戮も辞さない北朝鮮による大延坪島(ヨンビョンド)砲撃事件の背景には、米国との直接対話実現を促す従来からの側面がまず挙げられる。加えて、後継者で大将の金正恩に“初陣”を飾らせて、北の外交・軍事路線を“学習”させるとともに...
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2010-11-23 22:21
北朝鮮砲撃で、成田、羽田ハブ空港化の緊急性浮上
河村 洋
NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
本日23日、北朝鮮は韓国北西の延坪島(ヨンピョンド)に100発以上の砲弾を撃ち込んだ。『中央日報』紙によると、この交戦で韓国兵2人と非戦闘員の住民21人の死者が出ている。現時点では、北朝鮮が攻撃におよんだ理由は明らかになっていない。
ヨンピョン島が北朝鮮の攻撃を受けたのは、これが初めてでは...
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2010-11-22 11:05
日中首脳「交談」でよだれを垂らす日本国総理大臣
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
逢いたい見たいと夜もすがら。やっとかなった三十分、というのは片思いの高校生のデートではない。報道機関の伝える日本国総理大臣の中国国家主席との会談の話だ。もちろん逢いたがったのは向こうさんではない。何をそんなに擦り寄って辞を低くする必要があるのか、と思う。誰が蒔いたタネなのかは別にして、隣国との間が...
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2010-11-22 08:27
「羊飼い」不在の民主党の「羊の政治」
四条 秀雄
不動産業
「羊の政治」とは「羊飼いの政治」に対比した表現です。私は、民主党の政治を「羊の政治」という一言で形容したいと思います。人間とは「考える動物」であるとか、「理性がある」とか言われますが、実際には人生のほとんどは何も考えていません。寝ているときは、考えていません。食べているときも、歩いているときも、ほ...
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2010-11-21 14:20
自民党は、自衛隊を「政治利用」してはいけない。
若林 洋介
学習塾経営
昨年12月13日に自民党広報本部が主催した「小泉進次郎議員と共に自衛隊横須賀基地を見学するツアー」は、自衛隊の政治利用にはならないのか。「○○議員と共に国会を見学するツアー」とは、わけが違う。相手は「暴力装置」なのである。このことをマスコミは全く指摘せず、報道だけしているのは何事か。北沢防衛大臣も...
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2010-11-20 10:18
若林さん、もっと冷静に
宇佐 静男
元自衛官
11月18日付けの本欄への投稿で、若林洋介氏は「民間人だからこそ危険だということがわからないのだろうか。自衛隊基地施設内において『現政権はつぶれてほしい』という発言は、自衛隊員であろうが、民間人であろうが、絶対に許してはいけない発言なのだ」と仰る。はたしてそうだろうか。
大川周明だろうが、...
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2010-11-18 20:49
防衛事務次官通達は言論封殺か:衛藤発言に異議あり
若林 洋介
学習塾経営
11月17日の参議院予算委員会で自民党の衛藤晟一(えとう・せいいち)議員は、北沢防衛大臣に対して、10日に出された防衛事務次官通達「自衛隊の政治的中立性を保持するための通達」を取り上げて、これは「言論封殺」であると追及していたが、とんでもない勘違いだ。
自衛隊基地の施設内と言えば、一般論と...
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2010-11-18 07:35
野党包囲網で柳田法相は、問責可決へ
杉浦 正章
政治評論家
小泉進次郎はその発言において父親譲りのセンスのよさをみせている。法相・柳田稔の「答弁は二つ覚えておけばいい」という“迷言”に対して、「それなら法相はロボットでいい」とずばり核心を突いた。ロボットでよいような法相は、その職にとどまるべきではないが、参院の機運は、どうも戦後4人目の問責決議可決となりそ...
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2010-11-17 11:11
北方領土問題は「原則論固持」以外に選択肢なし
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
中国の次はロシアだ。まさか示し合わせて民主党内閣を揺さぶっているという話でもなかろうが、こちらの方は「実効支配」のデモンストレーションだけに、手も足も出ないもどかしさは一入だ。漁民に移住されても、地熱発電所を作られても、ビザなしで人目をはばかって上陸させていただくくらいが関の山で、お定まりの「国際...
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2010-11-16 10:28
菅外交に、国家の恥辱を見た!
花岡 信昭
拓殖大学大学院教授
日本がこれほど国際社会から軽視される存在になってしまったことに、菅首相はどこまで気づいているのか。横浜のAPECで、日中、日ロ首脳会談が実現してしまった。日本政府は大喜びしているが、とんでもない話だ。会談はそれぞれ20分間ほど。中国では「会談」でなく「交談」と称しているという。結論的にいって、この...
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2010-11-15 07:31
浮かび上がった対中牽制の構図:日米首脳会談
杉浦 正章
政治評論家
「尖閣・北方領土事件」で置かれた立場がやっと理解できた首相・菅直人が、対米路線最重視の方向にかじを切り、日米安保関係が正常な軌道に戻ろうとしている。菅・オバマ会談は、冷戦時代の日米首脳会談をほうふつとさせるように、安保での協調姿勢が前面に打ち出された。日米、日中、日露の首脳会談を通じて全体を太筆書...
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2010-11-14 07:09
(連載)外交判断として船長釈放とビデオ流出の是非を考える(2)
若林 洋介
学習塾経営
以上の議論が、今回の海上保安官による尖閣ビデオ流出事件の背景にあることは確かであろう。「国境警備をまかされているオレたち海上保安官が、命がけで逮捕した中国人船長を、中国側の力に屈して釈放した日本政府は断じて許しがたい」という論理だ。しかしながら、ここで海上保安官は、中国側に拘束されている4人の日本...
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2010-11-13 17:59
(連載)外交判断として船長釈放とビデオ流出の是非を考える(1)
若林洋介
学習塾経営
あるテレビ番組で、民主党の長島議員(元防衛政務官)が、中国人船長の釈放理由について、次のように説明していたが、まったくそのとおりだと思う。「中国人船長を逮捕・拘留後、日本政府は国内法での裁判に持ち込むつもりであった。ところが、中国側はレア・アースの輸出停止、日本人4人の拘束(人質)などの報復措置で...
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2010-11-11 12:10
グローバル化世界における日本の未来
四条 秀雄
不動産業
グローバル化する世界において、日本はどのような未来を志向すべきか。成長を志向するか?安定を志向するか?それが問われている。小泉時代までで成長路線のほとんどはテストされ、すべて要求を満たさなかった。成長路線は捨てるべきである。「いかに安定的に衰退するか?」をこそ、われわれは将来の日本の課題とすべきだ...
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2010-11-10 11:40
海上保安庁からなぜビデオが流出したか
若林 洋介
学習塾経営
今回の尖閣ビデオ流出事件に関して、海上保安官がビデオを公開しない“政府に対する義憤”に駆られての行動であるという見方があるが、果たしてそうであろうか。私は別な観点からその理由を検討してみたい。海上保安庁は、2年前の尖閣沖における台湾漁船衝突事件で大失態を演じている。日本の領海で起きた事件であったが...
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