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2008-02-25 10:20
思慮に欠ける「価値観外交」
山下英次
大阪市立大学大学院教授
日米、オーストラリア、インド4カ国による価値観外交は、安倍晋三前政権時代に浮上し、2007年5月には、総勢43名からなる「価値観外交を推進する議員の会」までできたようであるが、こうした外交姿勢が、長期的にわが国の国益に適うかどうか甚だ疑問である。価値観外交は、リチャード・アーミテイジやマイケル・グ...
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2008-02-21 16:33
超国家的結合としてのEUとASEANの比較
河東哲夫
Japan-World Trends代表
この1月にEUを見てきた。EUと言うと、戦争の元となりやすい国民国家を止揚した超国家的存在と思われているが、果たしてそうなのかどうかを見に行ったのだ。結論は、「多民族化こそしつつあるが主権国家こそ、現在でも欧州の主要なプレイヤーであり、欧州委員会は『数あるプレイヤーの中の一人』でしかない」、という...
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2008-02-20 10:09
織田・豊臣時代を目指そう
細川大輔
大阪経済大学教授
今回はややファジーな話で恐縮である。現代はグローバリゼーションが急速に進む前代未聞の時代であると言われるが、果たしてそうか。古代の東アジアは、いまよりずっと一体化していたはずである。中国王朝を中心として、その影響は同心円状に広がっていた。奈良に中国風の大仏と大建築が存在することがその証拠である。
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2008-02-18 18:50
クライエンタリズムと東アジアの市民社会
首藤もと子
筑波大学教授
「東アジアの市民社会」論が研究課題として注目されるようになったのは、フィリピンを除くと1990年代以降のことである。その背景には、アジアの市民団体の国際的な連携活動が目に見えて増加したことがあるが、とくに1993年の世界人権会議(ウィーン)や95年の世界女性会議(北京)が、大きな転機になった。開発...
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2008-02-16 14:29
日米関係の見直しが必要
山下英次
大阪市立大学大学院教授
鈴木代議士がご指摘のように、日米関係は東アジアの国際情勢の従属変数であるわけですが、と同時に、というよりそれ以上に、日本人自身の国防意識の従属変数であるとの認識が必要とされると思います。外国の軍事基地が自分たちの国の中にあるということは、極めて異常であり、いずれは解消しなければならない国民的な課題...
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2008-02-15 18:26
見えてきた北東アジアの新しい戦略構造
武貞秀士
防衛省防衛研究所統括研究官
韓国で2月25日に、李明博政権が誕生する。大統領府では新しい秘書官たちの顔ぶれが決まった。米韓同盟を強化しながら、日韓の信頼関係を強化する。韓国大統領選挙史上、最大の票差で勝利した李明博大統領である。強いイニシアチブを発揮するだろう。南北関係では、核放棄の約束履行を厳しく求めるが、南北経済交流は予...
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2008-02-15 05:12
外国人登録制度の改正と東アジア共同体
石垣泰司
東海大学法科大学院非常勤教授
最近、わが国の古くからの外国人登録制度が抜本的に改正される見通しとなったことが報じられている。 同制度は、特別永住者の指紋押捺制度も絡み大きな論議を呼んだわが国独特のものであった。 永住者・特別永住者の指紋押捺制度はすでに廃止されたが、外国人登録制度は存続し、わが国に在留する外国人の実情を把握す...
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2008-02-08 18:24
(連載)東アジア共同体と岡倉天心(2)
進藤榮一
筑波大学大学院名誉教授、国際アジア共同体学会代表
アジアには、アジア共通の利益と文化があって、それらはヨーロッパ(西欧)の利益や文化とは違う。しかし近代以降アジアは欧米に踏み敷かれ、分断のくびきにつながれてきた。それゆえ、アジアがアジアを取り戻すためには、従属のくびきを断って、欧米のつくる「近代」を乗り越えなくてはならない。「アジアは一つである」...
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2008-02-08 18:18
(連載)洞爺湖サミットへ向けた日本の国際環境協力(4)
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
GHG削減につき、一方で世界全体の削減目標から割り出された義務的国別削減目標を提示することは重要であるが、他方でこの国際的に合意された国別削減目標を達成できるよう産業界を指導することも不可欠となる。しかし、「ボトムアップ」方式による削減目標の設定は各国の自主性を尊重するが余り、地球温暖化防止のため...
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2008-02-07 17:20
タイ新政権の真の課題は国民融和だ
大江志伸
読売新聞論説委員
2006年9月の無血クーデターで軍主導の暫定体制が続いていたタイが民政に復帰した。だが、強権・腐敗体質の濃いタクシン政権の退陣要求デモに端を発した政情混乱の後遺症は重く、新政権の前途は多難である。タイは1990年代以降、様々な試練に直面しながらも、政治・経済の両面で東南アジアの優等生との評価を受け...
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2008-02-07 16:13
(連載)東アジア共同体と岡倉天心(1)
進藤榮一
筑波大学大学院名誉教授、国際アジア共同体学会代表
「西洋開化は・・・人身をして唯一箇の射利器機たらしむ。貧者はますます貧しく、富者はますます富み、一般の幸福を増加する能はざるなり」。天心が若きエリート文部官僚として草した日本美術擁護論の一節だ。「アジアは一つ」で始まる不朽の書『東洋の理想』を著す20年前のことである。その著作の少し前、1902年天...
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2008-02-07 12:55
(連載)洞爺湖サミットへ向けた日本の国際環境協力(3)
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
福田総理は先月26日スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で特別講演をし、地球温暖化問題についてもいくつかの具体的提案をおこなった。総理は、米国のサブプライム問題に端を発する世界的な株安と景気後退への世界的取り組みの必要性や、漸く元気付いてきたアフリカの経済成長・貧困撲滅へ向けた国際...
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2008-02-06 19:23
市場における流動性こそ富の源泉である
四条秀雄
不動産業
日経平均は1月に1万3千円割れをし、優良株の配当利回りが長期金利を上回った状態で放置されています。なぜ日本人は預金を下ろしてこうした株に替えないのでしょう?政府高官は「なぜこうも下がるのか理解できない」とのコメントを出していますが、これは、長年日本政府が、市場という市場で流動性を排除して、官による...
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2008-02-06 10:46
(連載)洞爺湖サミットへ向けた日本の国際環境協力(2)
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
GHG削減を中心とする地球温暖化対策について、世界で指導的立場を維持することを表明しているEUは、2007年のEU環境大臣会議で既に、2020年までに1990年比20%の削減目標を、さらに2050年までに同年比70-80%まで高めることを自らに課している。昨年3月のEU首脳会議でも、EU加盟27カ...
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2008-02-05 17:30
東アジアに「食の安全」のための機関を
安江則子
立命館大学教授
日本では世界中の食品を楽しむことが出来る。特に近年アジアン・フードの人気は高い。その一方で輸入食品の安全性には不安もある。この点で、農産品を含む域内自由市場化を行ったEUの「農村から食卓まで」をカバーした食の安全システムに学ぶところは大きい。
EUは1960年代から共通農業政策を実施し、域...
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2008-02-05 14:29
人民元対ドル相場の中期シナリオ
村瀬哲司
京都大学教授
人民元の対ドル相場は、2007年を通じて6.9%上昇した(1ドル=年初7.8073元→年末7.3041元)。上昇スピードは当初年率5%程度だったものが、第4四半期には年率10%に加速した。さらに08年に入ると、1月末には7.20元を切る水準にまで切り上っており、これを単純に年率換算すると16%もの...
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2008-02-05 12:08
(連載)洞爺湖サミットへ向けた日本の国際環境協力(1)
廣野良吉
成蹊大学名誉教授
わが国の国際環境協力は、以前本欄(2007年10月12日付け投稿410号)で指摘したとおり、いわゆる「箱物」協力とそれに関連した人材育成での協力が多かったものが、近年では、いわゆるソフト分野の国際協力も顕著となってきた。さらに、二国間協力から多国間協力への広がりも見えてきている。
2005...
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2008-02-02 19:55
片親が日本人である日本生まれ二世の国籍問題
四条秀雄
不動産業
昨年3月19日付けの私の本欄に対する投稿「在日外国人社会の課題」(244号)でも取り上げた問題ですが、在日韓国・朝鮮人と日本の関わりの中で解決しなければならない課題の一つとして、子供の国籍の問題があると思います。
国籍法は、その第2条で「子は、次の場合には、日本国民とする」として「出生の時...
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2008-01-31 19:13
「グローバリゼーション」への適応の今昔
櫻田淳
東洋学園大学准教授
ジョージ・W・ブッシュ(米国大統領)の2008年「一般教書」演説は、経済失速懸念に対する言及から始まった。振り返れば、2002年「一般教書」演説は、イラク、イラン、北朝鮮を「邪悪の枢軸」と呼び、テロリズム制圧と大量破壊兵器拡散の防止への意志を表明した。このことを考え併せれば、冒頭から「経済」に言及...
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2008-01-28 12:33
東アジア協力の一環としての大学生交流
佐藤考一
桜美林大学教授
2007年11月の第3回東アジア首脳会議(EAS)の記者会見で、福田康夫総理は「青少年交流についても、地域協力を一層発展させるべく、日本がリーダーシップを発揮していくことを確認した」と述べている。具体的には、「21世紀東アジア青少年交流計画」の活用による3000人以上の若者の交流と、日中平和友好条...
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東アジア共同体評議会