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2008-07-05 19:31
投機資金の流入続く中国経済への不安
平石亮太
会社員
中国政府は7月2日、投機資金の流入を抑制するための規制を強化すると発表した。中国はこれまでも厳格な為替管理を実施しているが、人民元の上昇に伴って、実際にはモノの取引を伴わない投機目的の資金が大量に流入しており、このままではインフレをますます加速させかねないとの懸念が広がっている。そこで、外貨収入が...
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2008-07-03 10:22
日本のODAに対する世界の厳しい目
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
アフリカに対する開発援助については「TICADⅣを主催します」「中国の積極策に対抗して新たなイニシアティブを展開します」「日本頑張ってます」と浮かれた口調の目立つ昨今だが、日本のアフリカ政策は世界からどのように評価されているかについて、頭から冷水をぶっかけられたような報告書が刊行されているのを知っ...
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2008-06-30 21:01
山拓対安倍“抗争”の意味するもの
大江志伸
江戸川大学教授・読売新聞論説委員会特約嘱託
地味で内向き、ダイナミックさに欠ける日本の内政にあって、珍しく論旨明快、熱のこもった大物政治家による「抗争」が持ち上がっている。対北朝鮮外交で「対話」重視の山崎拓・前副総裁と「圧力」一辺倒の安倍晋三・前首相による「舌戦」である。新聞報道によれば、安倍氏が6月18日の講演で、山崎氏が会長を務める日朝...
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2008-06-29 23:12
アジアの地域横断的FTAへの疑問
山下英次
EUI・ロベール・シューマン高等研究所 客員フェロー
6月19-20日に、ベルギーのブリュージュで開催された国連大学比較地域統合研究所(UNU-CRIS)主催の地域横断的なFTAに関するワークショップにスピーカーとして招かれ、出席した。ちなみに、このワークショップのサブタイトルは、「グローバル経済におけるEUの戦略」となっていた。この会議に出席してつ...
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2008-06-26 15:42
悪ガキ金正日に振り回される米国と日本
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
「家に火をつけるぞ」と脅かして、それをやめる代わりに「あれをよこせ」。舌の根も乾かないうちに、「お宅の犬を毒殺するぞ」。しない代わりに、仕事をせしめる。あげく仕事で塗りかかった壁を途中でやめて、「みっともないから続けろ、というのなら、もっと賃金を上げろ」みたいな話を延々と続ける。この悪ガキ・スタイ...
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2008-06-25 14:28
温暖化対策の前提として求められる世界経済の安定
古川元久
衆議院議員
先日マレーシアのクアラルンプールで開催された世界経済フォーラム東アジア会議に出席してきました。全体の印象をひと言でいえば、世界経済は減速の度合いを強めており、これまで強いと思われてきたアジア諸国も軒並み経済が急速に落ち込みつつある、というところでしょうか。1月にダボスで開催された世界経済フォーラム...
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2008-06-24 12:20
アメリカの新大統領候補周辺にインプットすべきこと
河東哲夫
Japan-World Trends代表
ライス国務長官がアジアにやってくる。これに先立って彼女は6月18日、ヘリテージ財団で北朝鮮について演説を行ったし、『フォーリン・アフェアーズ』誌では米国外交を総括している。この2つのなかで、北朝鮮核問題についての「六カ国協議」を「北東アジア平和安全保障メカニズム」に発展させるという(以前からの)ア...
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2008-06-22 16:47
帝国とマルクス主義はアジア的でない
四条秀雄
不動産業
東アジア共同体構想のモデルとなっている欧州連合(EU)は、ローマ帝国・フランク王国・神聖ローマ帝国(第一帝国)・ドイツ帝国(第二帝国)・ナチス第三帝国という欧州亜大陸の帝国興亡史の中に位置づけられる存在でもあります。その一方の主役は、ゲルマン・ドイツ・カトリックであり、他方の主役は非ゲルマン・非ド...
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2008-06-21 23:38
日中のガス田共同開発合意のもつ歴史的意義
櫻田淳
東洋学園大学准教授
尖閣諸島沖で海上保安庁巡視艇と台湾漁船が接触した一件では、台湾政府から「開戦も辞さず」という声が上がるほどまでに、台湾における対日姿勢が硬化した。片や、東シナ海海洋権益摩擦に関連して、日中両国政府は、懸案となっていたガス田開発を共同で進める旨、合意した。古来、領土や資源は、人間の「豊かさへの渇望」...
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2008-06-20 05:53
着実に定着する「東アジア共同体」構想への関心
石垣泰司
東海大学法科大学院非常勤教授
数年前新鮮なコンセプトとして登場し、わが国でも論議が高まってきた「東アジア共同体」構想をめぐる関心、機運は、このところすっかり退潮したのではないか、と取り沙汰されるのを最近耳にすることがある。果たしてそうであろうか。確かにわが国では、「東アジア共同体」構想自体がメデイアで連日大きく騒がれる、ような...
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2008-06-19 22:01
小児病的平和主義の虚妄を暴く歴史的名著登場
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
東京外国語大学の今井千尋さんから新著『国家建設における民軍関係:破綻国家再建の理論と実践をつなぐ』(国際書院)を送って頂いた。彼女自身が16章からなるアンソロジーの一章の筆者であり、その他の執筆者のうちにも何人か個人的に存じあげている方がいたこともあって、最初は「お付き合い」程度に読み始めた。しか...
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2008-06-19 11:14
日本はアジア文化の多様性保護に貢献を
安江則子
大学教授
久しぶりにパリを歩いた。UNESCOでの調査が目的であったが、変化も目に留まった。カフェ文化の国にもスターバックスは進出していた。日本やタイなど東洋の香辛料を使ったフレンチの人気も高い。お皿の中のグローバル化である。今世紀に入って採択されたUNESCOの「無形文化遺産保護条約」(2003年)や、「...
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2008-06-18 14:07
ジャン・モネの欧州統合論に学ぶ
近藤健彦
明星大学教授
この度、東アジア共同体評議会の有識者議員に加わった。そのこともあり、今後ときどき本欄に投稿させていただこうかと思っている。「東アジア共同体」論をめぐって、私に関心があるのは、ジャン・モネの欧州統合論と将来の東アジア通貨統合の可能性の2つである。プロボカティブに書いて、レベルの高い読者からのご批判を...
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2008-06-18 11:35
パリの回転寿司屋に思う
細川大輔
大阪経済大学教授
6月上旬、フランスへ行く機会があった。筆者にとってはほぼ20年ぶりの訪問である。まず驚いたのが、ユーロ高による円換算での物価の高さである。ホテルの宿泊料は、二つ星クラスでも出張規定金額の2倍は覚悟せねばならない。安宿の朝食も15ユーロ(約2700円)なので怖じ気づいてしまい、かつて通った一流レスト...
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2008-06-18 03:23
少し言わせてください
神田 弘樹
大学生
國分芳さんの荒唐無稽な大陸の歴史論「東アジア共同体は最悪の結果をもたらす」(4月29日投稿557号)はともかく、それへの反論のなかで述べられた零淑華さんのチベット問題に関する認識「根拠は何ですか?」(5月29日投稿577号)について、若輩者の意見ですが、少し述べさせていただきます。
「チッ...
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2008-06-16 16:53
台湾の政権交代と大統領(総統)制の特質
四条秀雄
不動産業
大江志伸氏は6月14日付けの本欄への投稿「台湾の政権交代と問われる『親台派』日本人の対応」のなかで、政権交代した台湾に対し「親台派」日本人の発想転換を求めておられますが、そもそも台湾における政権交代というものをどう考えるべきかについて、アジアにおける大統領(総統)制というものの意味を考える観点から...
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2008-06-14 10:27
台湾の政権交代と問われる「親台派」日本人の対応
大江志伸
江戸川大学教授・読売新聞論説委員会特約嘱託
対中融和路線を掲げる台湾の馬英九政権が5月20日、発足した。筆者は今年1月下旬の本欄への寄稿「台南の歴史に何を学ぶべきか」で、馬英九氏の総統選勝利を念頭に、「日本人は台湾について語る時『親日か反日か』の二元論で論じがちだが、複眼的な視点が必要だ」と力説した。新政権誕生で、二元論的な台湾観は変わると...
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2008-06-13 17:49
オーストラリアと東アジア共同体の関係を考える
成田弘成
桜花学園大学教授
オーストラリアの新首相ケビン・ラッド氏が、6月8日から日本を訪問中だが、日本での評判はどのようなものだろうか。彼は、マンネリ化したハワード前首相から昨年11月政権を勝ち取った後、京都議定書への批准、難民政策パシフィック・ソリューションの破棄、先住民への歴史的謝罪、南太平洋地域及びアジアへの外遊によ...
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2008-06-11 00:06
いまチベットで何が起こっているか
入山映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
岐阜女子大学南アジア研究センターの主催する「チベット問題と五輪の行方」というセミナーで、同センター長のぺマ・ギャルポ氏の話を聞く機会があった。同氏はチベット生まれの政治学者。ダライ・ラマの信任厚く、亡命法王庁のスポークスマンを務める人であると聞く。従って、同氏が講演の冒頭に自ら述べたとおり、チベッ...
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2008-06-09 08:23
外国人労働者支援は、日本人自身の利益
四条秀雄
不動産業
当たり前のことですが、開発途上国の人間が、先進国で労働すると賃金が高くなります。これは、先進国のインフラの上に乗ると、人間の価値が高まったと看做され、それに応じた賃金が支払われるからだと、私は考えます。現在、外国人労働者なり移民なりの受入れが問題となっていますが、この際に考慮しなくてはならないのは...
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