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2025-05-24 23:11
(連載1)日本の歴史に学んだ習近平の仕掛けた一帯一路という陰謀
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
陰謀というのは、いま日本で流行している陰謀論のように、なんとなく行われたり、あるいは漠然とした目的があって行われるものではなく、陰謀そのものの目的がしっかりしており、そのために工作を行い、そして資金を投入するという様な作業になる。そしてそのためには、「陰謀を仕掛けた」と相手国にばれないようにしなければならず、また、他の国にも悟られてはならないということが中心的な議題にある。「陰謀」はあくまでも「陰」で動くものであり、日の当たる世界の話ではないのである。
そのように考えた場合、陰謀というのは、仕掛けた本人(本部など)もその進行をつぶさに理解することはない。例えば、ある国家があり、その国家の政府が陰謀を仕掛けるとしても、軍などの組織が仕掛けるので政府のトップそのものはその進行がわからないし報告も直接入るものではない。そのような意味で、仕掛ける人々はたまにそれを表の「日の当たる場所」にだす。まさにその日の当たる場所に出すことそのものが「ニュースになる」のである。
そのようなニュースになった端緒を捕まえてそれを解析することが重要になる。陰謀には「大きな目的」があり、その目的に寄与する形で「中目標」「細部」というような感じで別れる、もちろん呼称は様々であろう。そのさまざまな目標に関して、いろいろと行わなければならないということになるのではないか。
さて、このように見ていると、現在の中国とロシアは「反米」「反英」「反民主主義」ということで、ある意味でその「中くらいの目標」は同一である。しかし、最終的な目標である「自国がトップとなって世界に覇権主義を示す」ということになれば、最終的には中国とロシアが対立するということになる。二頭は並び立たないのである。ではそれをどのように調整するのであろうか。そこが「上海協力機構」ということになる。(つづく)
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