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2026-09-01 14:05

(連載2)韓国の動向について

真田 幸光 大学教員
 つぎに「借金投資」についてである。韓国国内では、「借金投資(借金をして株式投資すること)」の為の信用貸しなどが急激に増加し、本年第2四半期(4~6月)の韓国の家計債務が史上初めて2,000兆ウォンを超えたと推定される。」との見方が出ている。金融当局が住宅担保ローンは強く規制しているものの、借金投資を抑制するのにふさわしい手段を見つけられずにいる為、年内に家計債務の増加の勢いがさらに急激になる可能性があると懸念する声が上がっているのである。中央銀行である韓国銀行などが発表したところによると、家計債務は今年第1四半期末に1,993兆1,108億ウォンで過去最大を記録したが、4~6月に金融界の家計融資が21兆1,000億ウォン増えたことを考慮すると、第2四半期末には既に2,000兆ウォンを超えていると推定されている。

 ハンファについては、韓国は産官学金融力を合わせて防衛産業の強化に入っている国である。しかし、これまでは米国の国防産業業界には食い込めていなかった。技術力問題と韓国からの技術漏洩リスクを踏まえての米国の対応であったのであろう。ところが、トランプ政権となってから、韓国の防衛産業の米国へのアプローチは加速化している。こうした中、防衛産業事業者であるハンファが製造した武器システムが初めて米国市場に輸出された。即ち、ハンファエアロスペースの子会社ハンファディフェンスUSAは、米国陸軍との間で、「K9車輪型自走砲(K9MH)」の試作機の供給契約を締結したと明らかにしたのである。車輪型自走砲は車輪が付いた車両に搭載した自走砲で、装軌式自走砲より機動性と経済性に優れているとされている。ハンファは米国陸軍の自走砲現代化事業に向けK9MH試作機6基を供給することとなっている。契約には試作機6基をまず発注した後、4年間に12基を追加発注できるオプションが含まれている。6基の納品に対する契約金額は1億30万米ドルと見られており、追加発注を含む累積契約金額は2億6,290万米ドルに達するとも見られている。

 LGディスプレイについては、LGディスプレイは金属マスクを使わず有機発光ダイオード(OLED)の画素を形成する新技術である「FLiPP(フリップ)」を世界で初めて公開している。製品設計により画面の明るさ・寿命・消費電力など、求められる性能を向上させることが出来る技術とされている。LGディスプレイは、釜山BEXCOで開催された韓国最大規模のディスプレイ学術大会である、「IMID 2026」に参加し、FLiPPをはじめとする次世代OLED技術を展示すると発表していた。
  
 最後に米朝関係についてである。米国のトランプ大統領は8月19日、北朝鮮が「非常に強力な核兵器」を57発保有していると発言した。米国は北朝鮮を核保有国と認めておらず、核弾頭の保有数も公表していない中での異例の発言であり、そうしたことを前提として、トランプ大統領は、キム・ジョンウン総書記と年内に会談する意向も示唆している。北朝鮮もキム・ヨジョン部長のコメントによると、キム・ジョンウン総書記はトランプ大統領に悪い印象は持っていないとし、会談の可能性について含みを残す発言をしている。それにしても、米国がこうした動きをすれば、今後、「核を保有すれば米国とは対等に話し合いが出来る。」という印象を世界に与えないであろうか?そうなれば、むしろ世界の核保有を増やす国も資金と技術輸入が可能な中東などの資源保有国からも出てこよう。(おわり)
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