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2025-05-18 23:59
(連載2)参議院選で大激変は起こりえるか?
岡本 裕明
海外事業経営者
次に海外からの直接投資をもう少し受け入れるなど「稼ぐ政府」になるべきです。法人税収入をどうやって引き上げるか、その戦略がなさすぎます。一方、中小企業が税金を払えないと言いますが、税金を払わない=赤字=会社存続の疑義のはずです。ところが実体はまるで違い、中小企業のオーナーは税金を払わないよう無謀な消費や家族など不労者への給与支払いで税金対策をします。私の知り合いは2千万円ぐらいのクルマを購入し、決算直前に1800万円で売って200万円の損失を計上するといった阿呆な細工をしています。
消費税を引き下げるもう一つの財源は日本の資産の取り崩しです。政府は歳入と歳出という収支のみで議論を完結させようとします。では日本の資産はどうなっているかといえば財務省のみならず、各省庁が自分の権益を抱きかかえ、見せず、独り占めし、ウッシッシとなっています。おかしいでしょう。全部崩せとは言いませんが、まずは縦割りをなくし、一元管理をし、その上でこのような事態の際に使えばよいのです。コメ価格が高いから政府が重い腰を上げて備蓄米を放出し、海外からも輸入米が入り価格高騰がようやく止まりつつあります。これなども政府が持つ資産である備蓄米を抱きかかえていたからここまでトラブるわけです。では減った備蓄米をどうやって補填するか、と言われたらカリフォルニア米で備蓄したらいいじゃないか、と思うのです。高級な日本米を備蓄する必要はないのです。発想の転換です。
野党はまとまりがないとされます。事実そうです。ただそろそろガラガラポンして口先だけの野党から本当に努力して考えて、国家のため、国民のためになる改善、改革ができる人たちにリーダーシップをとってもらったほうが良いと思うのです。つまりすべての政党は責任政党の意識を持ち、「国会ヤジ党」から脱皮すべきです。野党のレベルをあげよ、ということです。もちろん、高齢者を中心とした保守系の方々からはそのプロセスにおいて「だから言ったこっちゃない」「能力なし!」「野党になんて任せなければよかった」という赤ん坊が泣きわめくようなクレームはあるでしょう。ただその茨の道を乗り越えないと日本は世の中の進歩や変化に対応できないと思うのです。
日本は素晴らしい国だと思います。ただ、後世のためにもガラパゴス化させるべきでもないのです。世の中には地球規模の趨勢があり、国際情勢があり、世界経済があり、日本はその枠組みから外れることはないのです。ならば世界がどうであれ、日本は日本という発想は好きだし大事ですが、時と場合によると思うのです。そう考えると変われない自民党に任せるより連立与党の組み換えを含めた変化により期待したくなるのです。6月の都議会選はその前哨戦となるでしょう。第一党の自民党が維持できるのか、都民ファを含めた大乱戦が起きるのか、参議院選の動向を見るには極めて重要な選挙になりそうです。(おわり)
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投稿履歴
(連載1)参議院選で大激変は起こりえるか?
岡本 裕明 2025-05-17 23:31
(連載2)参議院選で大激変は起こりえるか?
岡本 裕明 2025-05-18 23:59
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