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2026-10-09 18:35

(連載1)ルールを守らない外国人が日本にいるという現実

宇田川 敬介 作家・ジャーナリスト
 今回は、「ルールを守らない外国人が日本にいるという現実」という題名で、現在の日本における外国人事情を見てきたいと思います。記事とは関係がありませんが、高市内閣においては外国人の入国に関して、ルールを守る外国人に関しては貴重な労働力又は経済的な発展に欠かせない人材として受け入れることを表明していますが、一方でルールを守らない入国、または外国人の犯罪に関しては、厳しく取り締まるということを政策の一つの柱にしており、岸田内閣の時のような「外国人は日本の宝」などとしていたり、その政策を引き継いだ石破内閣などとは一線を画しているということが言えます。
 
 そのような中で外国人と日本人の摩擦が増えてきています。「池袋で相次ぐスーツケース不法投棄」と「埼玉・川越で無許可「モスク」に市が撤去命令」という報道がありました。池袋のスーツケース放置については、豊島区が昨年度に区道や公園、ごみ集積所などで約290個を確認しており、民泊・ホテル周辺で目立つこと、外国人観光客が買い替えたスーツケースを放置したとみられることが報じられています。一方、これは「外国人なら誰でも不法投棄する」という話ではなく、あくまで一部の観光客による問題です。豊島区は多言語で処分方法を知らせ、今年度中に罰則付き条例を制定して来年度から施行する方針です。もう一つは川越のモスクについて、重要なのは「イスラム教だから撤去される」のではないという点です。市街化調整区域に建物を無許可で建築したことが問題であり、市は2024年10月に工事を確認して以降、行政指導を繰り返し、最終的に都市計画法に基づく撤去・使用停止命令を出しています。川越市長も「都市計画違反が理由であり、国籍や宗教とは一切関係ない」と明確にしています。
 
 外国人の増加によって、従来はあまり問題にならなかった日本社会のルール・生活習慣・行政制度との摩擦が目に見えるようになってきたのではないでしょうか。スーツケースなら日本の廃棄ルール、モスクなら都市計画法という、日本で生活・活動する以上、国籍に関係なく守るべき共通ルールが問題になっています。川越市も宗教や国籍ではなく、都市計画法違反を理由に撤去命令を出しています。一方、「人権を守る」という立場からすると、外国人を差別や排除から守ることは重要です。しかし、それは「外国人には日本のルールを守らせてはいけない」という意味ではありません。むしろ法の下の平等とは、外国人だから特別扱いすることではなく、外国人にも日本人にも同じルールを適用することです。
 
 その意味では、「外国人に日本文化を教える」ということをもっと積極的に行ってよいと思います。ただし、「日本人と同じ文化になれ」ということではありません。宗教、食事、服装、言語などは自由であってよい。しかし、公共空間の使い方、ごみの出し方、騒音、建築、交通、契約などについては、日本のルールを守ってもらう。この区別が重要です。政府もすでに、外国人に日本の法律だけでなく、生活上のマナーや文化、習慣を説明する「対話型オリエンテーション」などを始めています。つまり、今後必要なのは「外国人を排除すること」でも「外国人だから大目に見ること」でもありません。「日本に来るなら、まず日本のルールを知ってもらう。分からない人には多言語で教える。教えた上で守らなければ、国籍に関係なく公平に処分する」という仕組みです。(つづく)
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