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2025-08-18 17:31
米韓関係について
真田 幸光
大学教員
韓国大統領府のウィ・ソンラク国家安全保障室長は先般、米国でルビオ国務長官と会談出来ずに帰国している。米国のホワイトハウスでの会談直前にルビオ長官がトランプ大統領から呼び出された為、会談がなされなかったと報告されており、更に、その後、再び面会を要請したが、ルビオ長官はフィリピンのマルコス大統領関連行事で忙しく、電話でしか協議は出来なかったと韓国国内では伝えられている。
米韓両国の財務・通商分野の閣僚交渉もベッセント財務長官が突然延期している。グ・ユンチョル経済副首相兼企画経済部長官は出国1時間前に米国から電子メールで延期を伝えられた。予定されていた米韓の安保・経済両分野の閣僚交渉がいずれも実現しなかったことに韓国国内では焦りを示す者も出ている。その後、米国からは何の反応もないと韓国国内では伝えられている。ルビオ長官は韓国訪問計画もキャンセル、またホワイトハウスはイ・ジェミョン大統領当選を祝う論評の中で異例にも、「中国本土の影響力行使を懸念し反対する。」とのコメントも示している。トランプ大統領とルビオ長官のSNSには更に、「韓国」という言葉はほぼ出てこない。
これまでは米韓間で多少の意見の違いがあった時も担当者がいつでも会って「鉄筒のような同盟」「光も漏れない協力」などと常に国内外に発信してきた。また、韓国で新たな大統領が就任すると米韓両国は1カ月以内に首脳会談の日程を決めるのがこれまでの様子であった。ところが現状では首脳会談の日程どころか閣僚間の会合もほぼ行われていない。こうしたことから、韓国国内では焦りが見られている。しかし、イ・ジェミョン政権は、「トランプ大統領の得意なDEALに巻き込まれぬようにするのには焦りは不要。」とした上で、「むしろ、今後のイ・ジェミョン政権の外交展開を定着していく為には、当面は、じっくりと米中露、英国、フランス、ドイツ、インドなどとの外交関係を見直しつつも、これら大国による外交情勢には翻弄されず、北朝鮮との関係改善に向けた準備を粛々と進めていきたい。」とする思惑もあるとの見方も出ている。
さて、こうした中、やっと内定した今月末の米韓首脳会談が予定通り、開催されるのか?開催されるとすれば、どういった会談の内容になるのか?それが米韓経済にどのような影響を与え、今後の日米韓、中国本土、ロシア、北朝鮮情勢にどのような影響を与えるのか?
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