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2010-01-24 19:07

鳩山政権の対北朝鮮政策

吉田 重信  中国研究家
 鳩山政権は、北朝鮮との接触を開始した気配があり、北朝鮮からの鳩山訪朝歓迎とのシグナルを待っているようだ。ところが、先日岡田外務大臣が訪米し発表した日米同盟五十周年記念の共同声明において、今後の対北朝鮮政策について日米協議する旨合意してしまった。

 これは、せっかく始めた民主党による対北朝鮮政策が米国によって「たが」をはめられてしまったようだ。米国は、目下北朝鮮と二国間協議のあり方につき協議中であり、日本が米国より先走ってくれては困るわけだ。これに対し、北朝鮮としては、当面日米を両天秤にかけているようだ。

 もし鳩山が、米国よりも早く生存する拉致被害者を引き連れて日本に凱旋帰国することができれば、鳩山への国民の支持率は急回復するだろう。

 いずれにしても、日本は、対北朝鮮との関係打開において、たとえ米国に遅れることがあっても、その際の次善策を用意しておくべきであろう。
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