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2026-10-20 01:11

(連載1)日本はロシアとどう付き合うか?

岡本 裕明 海外事業経営者
 私もいろいろな国を歩き、いろいろな国の人と話をしてきましたが、ロシアとロシア人はタフです。日本から見れば主要国の括りの中では最も付き合いにくい相手だと思います。私の経営する東京の賃貸住宅にロシア人夫婦がコロナの頃、5年近く住んでいました。日本に行くたびにあいさつし、食事をしたりする関係で最後は「自分たちの家を購入したので引っ越します」と退去していきました。賃料もしっかり払い、良い夫婦だったのですが、実に笑わない人たちでありました。食事をしてもにこりともしない、だけど人間関係はしっかり築かれているそんな感じでした。私が若い頃、ソ連に行ったこともがあり、私自身がロシア人に興味があったので一生懸命話題を振りながらその深層心理を推し計ったのですが、心の中身を掴むことがとても難しかったのは顔の表情がまるで能面で嬉しいのか、同意しているのか、心の底が全く読めないこともあったのでしょう。
 
 北海道新聞の記者がロシア政府に拉致され、日ロ間の交渉が全く進展していません。本来両国間で合意している領事による記者との面会すら許可されていません。在日本ロシア大使館は頑なな態度で私から見れば「拒絶」であります。17日放送の「正義のミカタ」で元外交官の山上信吾氏が「領事面会が出来ている」と述べたのは間違いで、領事は記者が拘束されているところに行き、1時間粘ったものの会えなかったのが事実。山上氏はロシア大使は私の後輩なんて威張っていましたが、この発言は失敗でした。

 なぜ記者が拉致されたかですが、以前お伝えしたようにロシアのゲームだと思っています。ただ、ゲームを吹っ掛けてきた理由が分からないのです。記者の「スパイ行為」とされます。それが事実だとすれば、そんなのを依頼するのは日本の公安調査庁しかないと思いますが、それは私の勝手な推測でしかありませんし、本当に外部から要請されてスパイ行為をしていたのかもわかりません。ただロシアの公安、FSBの捜査能力は高いですから些細なことでも何か疑わしき行為があり、それを利用して日本政府に揺さぶりをかけたとしか思えません。

 ではロシアは何を望んでいるのでしょうか?私の限られた情報からすると、先般大阪で逮捕されたロシアのハッカー集団、Qilin(キリン)の最重要メンバーの釈放ではないかとみています。この男は日本でハッカーとしてアサヒビールなど少なくとも53件のハッキングをしています。それを日本の警察が捕まえたのは大変な快挙ですが、ロシアにとってこの男は単なるハッカー以上の大物であった可能性があるのです。(つづく)
 
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