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2026-03-23 20:44

(連載1)若い人に振り向いてもらえない…

岡本 裕明 海外事業経営者
 私は卒業大学の校友会の支部長を通算25年近くやっています。初め6-7年やったのち、別の方にバトンタッチしたのですが、その方の転出でバトンが1年で戻ってきてしまいました。それ以降、抜けるどころか校友会本部にがっちり絡み、笑ってしまいますが、「不動の支部長」になっています。ただ、私もこれではまずいとずっと思っており、一昨年ごろからどうやってこの不人気の校友会支部長のバトンを誰かに託すか考えてきたのですが、たまたま若手が数人加入したことを受けて一部のタスクの分業化を進めています。
 
 ただ、正直、その分業化も全く不十分な状態。これを打開するには私自身が絶対に抜けなくてはいけないという明白な姿勢をそろそろ見せないといけないのだと思っています。なぜ校友会が不人気なのか、と言えば学校卒業生は自動的に校友になるという縛りが気に入らないのかもしれません。卒業した学校に熱い思いを持つ人もいれば苦い思い出の人もいるはずです。どちらかと言えば好きな人だけが集まればよいだけの話でそれを学校組織がシャカリキに推し進めるのが今風ではないということでしょう。4月の初めに高校のクラス会があるのですが、珍しく出席者が多そうな状況です。毎年開催されるこのクラス会のバックボーンは形式ばった高校の校友会組織ではなく、クラスメートが自主的にLINEグループで繋がっている点にあります。今でもクラスメートがLINEで20数名つながっており、時折誰かが話題を振ればそれに皆が反応する感じで情報が共有されていることは大きいのでしょう。また大学校友会と違い、クラスメートはお互いを知っているという強みがあります。それでもLINEグループに参加するのはクラスの6割程度。つまり残りの4割は行方知らず、ないし興味なしという方々であり、全員を捕捉するのは不可能というより、意味がないのであります。
 
 日経に「『無敵化する若者たち』著者に聞く 『部下全員伸ばす』は骨折り損」という記事がありました。私の読み解いた記事の要旨は、5人部下がいればそれぞれに20%ずつの等しいエネルギーをかけるのではないという点です。著者の主張は全体で最も多い無気力で受動的なグループ、及び1人でもどんどん成長できる自己成長型の人にはエネルギーはそれぞれ10%程度かければよく、残り80%のエネルギーを無気力派と自己成長派の間にいる「成長模索型の人材」を引っ張り上げることに注力せよ、というわけです。
 
 この発想は今までの日本型組織論とやや考えを異にしています。ご記憶がある方いらっしゃると思いますが、今まではできない人が落ちこぼれない様にするのが日本の組織論の一つでした。つまり成果はグループに対して与えられるのであって組織内の個人ではないという発想です。もしも上述の著者の考え方が浸透していけば落ちこぼれはもっと落ちこぼれるか、全くついていけない事態が生じてしまいます。どちらの考え方が良いのか難しいところです。(つづく)
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