国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2024-07-20 14:54

(連載1)NPB体制の陰で稼働核弾頭500発を保有する人民解放軍

宇田川 敬介 作家・ジャーナリスト
 日本の防衛は、以前(と言っても昭和の時代であるが)は、旧ソ連を仮想敵国としていた。そのことから、ソ連の動向に注視し、また、ソ連の軍事的な内容などを研究していた。陸上自衛隊では、最も強い精鋭部隊は旭川の舞台でありなおかつ、戦車隊の師団は千歳に駐留しているということになる。このようなことを言ってもあまり信じないのかもしれないので、北海道に精鋭がいたということの最もよくわかるのは、湾岸戦争後、イラクのサマワに自衛隊が派遣されたとき、旭川の部隊が送られている。当時のその派遣部隊の隊長が、「ヒゲの隊長」こと、現在の参議院議員の佐藤正久氏であることは、良く知られているのではないか。 

 しかし、最近10年間くらいの間になって、この北海道の精鋭部隊から、南西諸島から九州が精鋭部隊にシフトされてきている。西部方面総監(熊本県健軍駐屯地)と首都防衛がかかる東部方面総監には、基本的にはかなりの力がある人が出てくることになり与那国島から小倉まで、西部方面総監管轄約3万5000人の自衛官の指揮命令を行うことになるのである。

 何故「西部方面総監」がエリートになったのか。それは、沖縄でも何でもなく「台湾海峡危機」と「尖閣諸島危機」そして、南西諸島防衛ということが、最も大きな内容になっている。既に15年くらい前から、陸上自衛隊で毎年夏に行われている総合火力演習は、離島防衛と離島奪還がテーマとなっており、火力演習には航空自衛隊も協力して、行われる。単なるショーではないというのは、その真剣さでだいたいわかるし、また一般の人々(当然に抽選に当たれば中国人も見ることができる)に公開するので、軍事機密は隠しながらの演習風景になる。要するに、そのような形でいま中国は、日本の防衛ということで注目されている。

 読売新聞の報道では、「政府は12日午前、2024年版防衛白書を公表した。中国が運用可能な核弾頭は23年5月時点で『500発を超えており、30年までに1000発を超え、35年まで増加し続ける』可能性があるとし、米国への対抗のため、核・ミサイル戦力の強化を続けると予測した。ウクライナ侵略と同様の事態が東アジアで発生する危険性にも警鐘を鳴らした。中国の軍事動向に関しては、沖縄県・尖閣諸島周辺を含む日本周辺で活動を活発化させていることへの警戒感を示し、『わが国の平和と安全を確保する上で、これまでにない最大の戦略的な挑戦』と位置づけた。中国の軍事動向に関しては、沖縄県・尖閣諸島周辺を含む日本周辺で活動を活発化させていることへの警戒感を示し、『わが国の平和と安全を確保する上で、これまでにない最大の戦略的な挑戦』と位置づけた。」とのことである。(つづく)

 
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百家争鳴』から他のe-論壇『百花斉放』または『議論百出』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会