国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2022-03-10 21:17

(連載1)ウクライナ問題の行方

岡本 裕明 海外事業経営者
 ウクライナ問題を考える際にこれはいったい、誰と誰の争いなのか、そしてその被害者は誰なのかを考えていました。日本が先の大戦であれほどの戦争をしたのはなぜでしょうか。いろいろな視点はあります。日本がそもそも日露戦争で勝ち、交渉で負けたことで海外に対して強い不満を醸成したことは大きいでしょう。若い将校たちは限られた情報をもとにほぼ単一民族という特性の中、ベクトルがブレず、突き進みやすい背景がありました。それに乗じるように軍部に乗っ取られた政権と大本営による情報操作で国民は戦争に引き摺り込まれました。終戦を迎え、国民の戦意はまるで空気の抜けた風船のように一気に萎みます。GHQが恐る恐る日本に上陸しても敵方だったアメリカ兵を襲うこともなく拍子抜けだったという記録誌もありました。
 
 国家を牛耳る政権トップとは会社で言うCEOです。国民一人ひとりでは当然情報量も作業量も声の大きさも限界があります。国家に背けば厳しい仕打ちが待っているならば反論する意思は起きにくくなります。国民が国家という会社勤めならば会社を辞め、違う会社(=国)に転勤すればよいのですが、国家で言う転勤、転籍とは難民や移民といった手段しかなく、限られた人と限られたチャンスしかありません。
 
 私はこの侵略戦争の最大の被害者はウクライナの国民と共にロシアの善良な国民も含まれるべきなのだろうと考えています。国際社会はロシアをあらゆる方面で駆逐しようとしています。一方でロシア系の移民は世界中で広く活躍しています。アメリカ内だけでロシア系と称する人は300万人、カナダにも60万人以上いるとされます。今回の侵略はロシアという国家運営の責任者であるプーチン氏とその取り巻きや戦争の実行者であり、彼らを政権の席から引きずり下ろすことこそ国際社会が真に行わねばならないことです。そしてそのチャンスは遠からず、確実にやってくるとみています。
 
 ロシアはこの戦争を1週間程度に収める必要がありました。それが可能だったならばプーチン氏が笑い、できなければウクライナがよく耐えたと称えられる、そんな争いです。双方とも地上軍の長期戦などできません。冒頭に日本の戦争のケースを書いた理由はそこにヒントがあります。かつては情報など誰も持っていなかったのです。嘘か本当かわからないほんの一握りの噂話を信じるしかなかったのです。しかし、今は情報はダダ洩れだし、情報を世界に向けて誰でも簡単に発信できるのです。とすれば戦争が膠着すれば戦意は落ち、戦略は見直さざるを得ないのは当たり前です。(つづく)
 
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百家争鳴』から他のe-論壇『百花斉放』または『議論百出』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会