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2021-11-02 07:37

中国と民主主義社会

中山 太郎 非営利団体非常勤職員
 やはり会話は人と対面し、その表情や感情の微妙なあやを読み取りつつ進めるものだとつくづく思うこの頃である。コロナ前の、中国の知識人たちとの会話をしきりに思い出す。日本は総選挙が終わつた。この事象についての評論は識者にお任せし、中国人と交わした、民主主義、民主化について述べる。

 ある中国人はこのように述べていた。半分ジョークだが、中国ではこのような流行言葉がある。村長は戦って勝ち取るもの。郷長(郷は、日本でいうと村と県の中間の管轄地域を持つ)は、賄賂でなる。省長(日本の県にあたるが、その人口は日本全体より多いものもある)は、「コネ」でなる。彼が笑いながら解説してくれたが、村レベルでは、人々の教育程度が極めて低いので、規則や法律などあってもだれも守ろうとしない。それを抑えれるのは、村の有力ファミリーの長が、リンチ、暴力などで人々を管理する。

 郷レベルになりやっと中国伝統の賄賂が幅を利かす。省長レベルでは、幹部家族同士の交流、関係が幅を利かす。コネ社会だ。中国全体を治めるのは、北京にいる100余りの最上級エリート・ファミリーたちが抑えているのだ。中国は絶望的な階級社会でもある。

 別の知識人は述べていた。中国では自分の声を社会に届けることのできる人は限られてしまう。金、権力、大きな勢力、そしてそれらを使い、適切なルートに近づくことができる者たちだ。普通の家庭の人間は、そうした声の持ちようが無いのだ。若者たちはあるものは無気力となり、能力のある覇気のある者は、極めて実務志向となる。自分がやりたいことをまず実行し、自分の能力も使い回りの人々を影響下に置くことに努めるのだ
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