国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2020-09-06 07:56

ある英国人との会話

中山 太郎 非営利団体非常勤職員
 ある英国人との会話の内、ご参考になると思われるものを以下のとおり紹介したい。なお、9月3-4日付け姉妹e-論壇「百花斉放」に掲載された山田禎介氏の「チェコ代表団の台湾訪問が意味すること」は注目される記事であるが、欧州と米との秘かな連携はこの会話からもうかがわれ興味深い。
 
 中国と豪州との関係だが、中国は豪州の牛肉輸入の一部差し止めなどで脅している。豪州の対中国との経済は、ザーッと計算して4割だ。大学も中国なしではやってゆけない状態に来ている。勝負は見えている。香港についても、英と中国関係も同じだ。口では英国の評論家は色々言っているが、もう負けたのだ。香港は中国化を早めたのだ。
 
 米中関係は確かに今激しくなっている。しかし、中国は本心ではまだ各方面で米に太刀打ちできないと思っている。しかし、国内の反発をかわすために、口では米への攻撃的な発言だらけだが、水面下では米中間でどんな会話がなされているか分からない。米は確かに南シナ海での実戦シナリオも想定中とも言われるが、島の施設の攻撃を実際に行った場合、中国からの全面的な反撃はやはり想定しなければならない。真珠湾へ突っ込んでいった日本軍のように、米は1年ぐらいで戦争に嫌気がさして引き上げるなどと言う幻想は抱かないのだ。
 
 米政府の中でも、中国の本心も分かるし、米中共通利益も多いと知っているグループは存在してもいる。勿論、今のトランプの何をやるか分からない性格、特に11月の大統領選挙を控え、コントロールできる範囲での局地攻撃が全くないのかと言うと、神ならぬ身、それは分からない。しかし、東南アジア諸国は、米の思惑を感じ取って動いている。ベトナムと日本が動きがハードではあるが、ベトナムは中国と同じ共産主義国でもあり、各層でのお互いの付き合いもある。日本は我々から見ると尖閣での対決に少し嫌気がさし、突破口を見出すべく、南シナ海などでの他国の対中対応支援を狙っているように見える。勿論日本も、一部の無責任な右翼たちの言うような全面対決を「快」とする意見とは異なり、やはり他のアジア諸国と同じように、自国の繁栄と安全保障にとり米中衝突は望ましくないということでは一致している。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百家争鳴』から他のe-論壇『百花斉放』または『議論百出』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会