国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2018-03-23 20:14

最近の北朝鮮情勢や米台関係について

鈴木 馨祐  衆議院議員(自由民主党)
 三重、アメリカ東海岸、鹿児島、青森と連日出張が続き、かつ地元選挙区のみならず永田町でも自分が事務局長を務める行政改革推進本部、金融調査会や青年局関連をはじめとした会議が目白押しで、国会の事務所にも地元の事務所にも立ち寄れない状況が続いていました。ちょうどワシントンにて会議に向かおうとしていたときに、入ってきたニュースがトランプ大統領によるティラソン国務長官解任とポンぺオCIA長官がその後任にというものでした。

 しかしその前のワシントンにおいて話題となっていたテーマの一つは間違いなく「北朝鮮情勢、米朝首脳会談」「台湾旅行法」等の東アジア情勢でした。北朝鮮、特にカダフィ・フセイン両氏の最期を研究し尽くしているであろう金正恩にとっては核放棄をする合理性がない中で、首脳会談をするということが持つ意味は何なのか。アメリカによる北攻撃を極度に警戒し、かつ北朝鮮融和派の文韓国大統領が無理やりにセットしようと奔走しているのを金正恩が利用していることは百も承知というアメリカの政権中枢だからこそ、我々はその動向、意図を詳細に分析し、きちんとアメリカとのコミュニケーションを深めておく必要があります。

 加えて、中国の習近平主席をはじめとした共産党、人民解放軍の動きは、習近平主席の二期目が始まった昨年10月の第19回共産党大会以降明らかにこれまでとは変化してきています。国内における任期制限の撤廃、台湾に対する単なるメッセージ以上の軍事的な示威行動。中国共産党が、国内の政治情勢により台湾に軍事侵攻する可能性は否定できません。特にクリミアでロシアが軍事侵攻しても諸外国は何もできなかったこと、このことを中国共産党はじっと研究しているはずです。我が国としても死活的に重要な台湾、台湾海峡、バシー海峡。日本としては現実的に最悪の事態を想定して法的にもソフト的にもハード的にも備えておかねばなりません。何よりも台湾は自由、人権、法の支配、航行の自由、日本やアメリカと価値を共有している国で、そこには2000万人以上の台湾人が自由に暮らしています。軍事独裁国家がここを侵攻することは断じて許されません。

 そんな折、アメリカで台湾旅行法が上下両院で可決され、トランプ大統領もこれを承認しました。我が国としても有志の議員の間で台湾関係法が検討されていますが、その大きなボトルネックはアメリカの台湾関係法は台湾断交のタイミングでバーター的に行われたものなので中国も黙認せざるを得なかったものだ、というその経緯と歴史でした。しかし、ここでアメリカが断交後初めて台湾に対する法的認知を高めたということには極めて大きな意味があります。中国の軍事的台頭と現実の挑発的行動は極めてアジア全体や世界秩序にとって深刻な脅威です。我が国としても中国共産党が仕掛けてきているこの新たな情勢を受け、アメリカや台湾、ベトナム、オーストラリアやインド、イギリス、韓国と戦略的に連携をさらに強めていく必要があります。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百家争鳴』から他のe-論壇『百花斉放』または『議論百出』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会