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2017-03-24 03:04

(連載1)追い詰められている北朝鮮

児玉 克哉  社会貢献推進機構理事長
 北朝鮮の核実験やミサイル発射による挑発が止まらない。特に昨年からは明らかに以前のペースとは異なるスピードで核実験やミサイル発射が行われている。ソウル時事通信(2017年3月19日ソウル時事通信デジタル)によると「北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、金正恩朝鮮労働党委員長が新たに開発された高出力ロケットエンジンの地上燃焼実験を視察したと報じた」のである。

これが本当とすれば、本格的な長距離弾道ミサイルが可能になる。CNNは3月17日付けの記事で、北朝鮮が近くミサイル・核実験の可能性があることを報じている。こうした過剰なまでの挑発は、逆の見方からすれば、北朝鮮は相当に追い詰められているということでもある。北朝鮮はアメリカを挑発しているが、どう転んでも、北朝鮮がまともにアメリカに対抗できるはずがない。金正恩氏の「妄想」としても、さすがにこれは現実的ではないということはわかるだろう。

 この背景には、中国・習近平政権と金正恩体制との間の確執があると思われる。金正日氏、及びその後継者の金正恩氏は、江沢民派と近い関係にあり、1989年から2002年の江沢民時代には、中国と北朝鮮との関係は比較的良好であった。2002年から2012年の胡錦涛時代にも江沢民派は重要ポストに就き、北朝鮮との関係も微妙にはなりながらも敵対する状況にはなかった。それが習近平時代に入ると、習近平派と江沢民派・胡錦涛派との対立が生まれ、腐敗キャンペーンなどでも江沢民派の大物メンバーが次々と摘発された。

 中国と北朝鮮との関係の急速な悪化が見られるのもこの頃からだ。2011年12月に第3代最高指導者となった金正恩氏は、習近平政権との溝を徐々に広げていったと考えられる。習近平政権が金正恩政権の後ろ盾となるとは全く思わなくなったのだろう。自らが自らを守る攻撃的な軍事政策にどんどんと突き進んでいった。中国からの度重なる指導と牽制を無視して、核実験やミサイル発射を繰り返し、それがさらに関係を悪化させる状態にさせた。(つづく)
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