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2007-01-01 11:41

新年明けましておめでとうございます

伊藤 憲一  東アジア共同体評議会議長
 2007年を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。21世紀も7年目を迎えたわけですが、この7年の変化を思うとき、世界が急速に変化しつつあることを痛感します。曇りのない目で見てゆかないと、その変化の本質を見落とすことになりかねません。そもそも人類の歴史的時間の加速度的進行という事実があります。それは、人口の増加やそれにともなう資源消費量の増加などを示す折れ線グラフを見れば明らかなように、当初の水平に近い緩やかな上昇カーブから右側に進むにつれてほとんど垂直に近い急激な上昇カーブへと、単位時間の変化の内容が急速に過密化していること、その変化の加速度のすさまじさを示しています。

 約5000年前に文明が誕生して以来の、約500年前に地理上の発見があって以来の、約200年前に産業革命があって以来の、そして約10年前にIT革命が起こって以来の、先を争って生きる人類の歩みの速度は、歩行速度(時速6キロ)から、走行速度(時速10キロ)になり、自動車速度(時速60キロ)になり、いまや飛行機速度(時速800キロ)に加速しています。この加速度の進行の激しさがつづけば、まもなく人類は光速で進むようになるのではないでしょうか。であるとすれば、この加速化の進行は、人類にとって決して歓迎すべきことではなく、それは終末に向かう人類の危うさ、その末期症状を示していることになるかもしれません。そのような危機感を持たざるを得ません。

 新年早々あまりおめでたくないことを申し上げました。最近7年間の21世紀の人類の歩みを見ていると、「事実は小説よりも奇なり」という言葉がそのまま当てはまることを感じます。国際政治、経済の動きだけを見ていても、これまでの基準や枠組みでは理解できない現象がつぎつぎと生起しております。この背景には、上述したような歴史的時間の加速度的進行という事実があるように思われます。

 この政策掲示板「百家争鳴」は昨年4月7日に開設されましたが、昨年中に197通の貴重なご寄稿をいただきました。私は毎日これらの投稿すべてに目を通しておりますが、大変教えられることの多い内容でした。既成メディアとは違って、タブーも偏見もない「百家争鳴」だからこそ拝聴することのできる、貴重なご意見であると思いました。これらのご意見は昨年11月15日に創刊された『メルマガ東アジア共同体評議会』をつうじて約1万名の国際問題に関心を有する全国の仲間にも届けられております。改めてご寄稿くださいました皆様に御礼申し上げるとともに、新年もまたよろしくご高見をお寄せくださるようお願いいたします。
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