国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2015-12-09 12:18

(連載1)日中与党協議会と気候変動関連会議に参加して

鈴木 馨祐  衆議院議員(自由民主党)
 先週後半、谷垣幹事長に同行し、北京で開催された公明党を含む日中の与党協議会に3日、4日と出席し、その後、パリで開催されているCOP21と同時並行で行われた各国議員によるGLOBE(地球環境国際議員連盟)の会議(5日)に出席しました。1泊4日の短い日程ではありましたが、どちらも有意義な会議となりました。

 私からは、日中の与党協議会においては、知的財産権の保護について中国側に法制度の強化を求め、またSDRに人民元が加わったタイミングでもありましたので、中国に進出している企業が苦労している資本取引、金融規制についての改善を求める発言を行いました。またパリにおいては、新たな環境経済への移行について議論するセッションで、日本における経験からbest available technology やイノベーションに着目した規制を各国が厳格に行うことで、新たなマーケットが誕生し、各企業にもイノベーションを喚起し、結果として経済成長と環境の両立を果たすことが可能となる旨の発言をしたところです。

 パリでの会議は、もともとアル・ゴア米副大統領と小杉隆元文部科学大臣が立ち上げた枠組みで今年が25周年になる会議ですが、常に国際政治的な色合いを帯びる気候変動対策の交渉において、少なくとも各国で環境政策に前向きな議員が国際会議を持つことで、この極めて深刻な問題の対策の前進をはかることが出来ないかというのが、その最大の意義となっています。

 気候変動対策の枠組みは、各国の中でも経済部局が環境部局よりも政治力がある現実の中で必要以上にこじれてしまっている面が否定できません。地球環境の科学の議論となる前に政治の議論となってしまっている背景もその辺りにあります。その意味では今後も一定の意義が確実にある会議ですので私も一政治家として関わっていく所存です。(つづく)
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百家争鳴』から他のe-論壇『百花斉放』または『議論百出』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会