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2015-05-11 10:32

「システム」としての新幹線輸出の推進に向けて

鈴木 馨祐  衆議院議員
 総理の訪米にタイミングを合わせる形で、4月30日からサンフランシスコに出張しました。ちなみに、現地はここ3年以上干ばつ気味で降雨量が相当少なくなっているとのことで、気候変動・温暖化への危機感も高まっているようです。4月30日にカリフォルニア州知事が温室効果ガス削減についての行政命令を発出したことが、翌日ニュースとなっていました。

 そんな中、今回の訪米においては、カリフォルニア州の高速鉄道プロジェクトへのカリフォルニア州全体の気運を高めるためということで、現地滞在一泊、24時間強の短い日程ではありましたが、早朝サクラメントに向かいカリフォルニアの上院仮議長等の政治家と会談した後、州議会上院本会議で賓客としての紹介を受け、その後サンフランシスコに戻って州高速鉄道評議会議長との会談、国土交通省が主催する高速鉄道セミナーでのスピーチを行い、さらにはターミナルの工事現場の現地視察、現地テレビ局のインタビュー、そして総理主催晩餐会に出席と慌ただしい日程を無事終了しました。

 いずれにしても日本の技術、それも運行管理や地震関連の安全対策、メンテナンスも含めた「システム」としての新幹線はある意味でクールジャパンの象徴ともなりうるものです。また日本のブランディングという意味でも、極めて大きな意味を持つシステム輸出となります。特に地震が多いカリフォルニアにおいては、新幹線の安全性や確実性といった技術レベルへの信任は強く、それなりに技術面の評価は得られている感触もあり、カリフォルニアの特性と日本の新幹線技術の強みの親和性という観点で技術面の理解がさらに拡がれば、一つの大きな一歩を記すことも可能になります。

 政府としてもJR東日本と日本連合によるこの取組みをしっかりと後押ししていきたいと思いますし、出来る環境整備をしっかりと進めたいと思います。同時に、これは言うまでもないことですが、この様なインフラの輸出を積極的に進めていくからには、日本の技術の国際標準化を必要に応じて積極的に進めることが極めて重要ですし、その表裏一体のものとして、知的財産権の観点からの権利保護をきちんと国際的に出来るような体制づくりが必要なことは言うまでもありません。幅広い観点から日本の可能性・潜在能力を広げていくことが出来るような枠組みを、国土交通大臣政務官としてもしっかりと推進していきたいと思います。
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