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2015-01-17 13:15

平成27年の年頭にあたって

鈴木 馨祐  衆議院議員
 平成27年の年頭を迎えるにあたり、所感をここに書かせていただきたいと思います。依然として不安定な中国や北朝鮮に囲まれ、かつ日本にとって最重要の同盟国アメリカも世界情勢へのコミットメントという意味では若干の懸念も否定できないという現在の国際環境は、残念ながら当面抜本的な改善は見込めなさそうな情勢です。また、経済面においても、ロシアをはじめ、ギリシアを契機とした欧州全体のぜい弱性も見られるところであり、かつ中国の経済成長も鈍化しつつあるという外的な環境の中で、日本においては、人口減少や少子高齢化、巨額の財政赤字、ヒト・モノ・カネの循環の弱さやビジネスにおけるリスク許容度の低さといった、国内の悲観的な材料が数多く存在しているという情勢が依然として続いています。

 このような環境の中で、わが国としては、外交面において、日米同盟のさらなる深化と、オーストラリアや台湾、他のアジア諸国などとの関係強化を進め、安全保障環境を安定的なものとしていく努力を続けていくことが、平成27年においても最大の課題となっていくことは明らかです。そして、経済においては、「自由と自立・自律」を旨とし、TPPの枠組みなども活用しながら、海外の成長・マーケットを日本の成長に取り込む対外積極策をさらに進め、その一方で、労働力の質的量的拡大、資金の動きの活性化を国内、クロスボーダーの両面で進め、規制改革や税制の改革により、国内の生産性やイノベーションの促進に寄与する構造改革を断行する、この道を前に進めていくより外に選択はありません。

 どのようにして皆さま方一人ひとりの方が、存分にその能力を発揮できる環境を創ることができるか。額に汗して頑張った分だけ報われる国にすることができるのか。国内政策の目的はまさにその一点に尽きると思われます。当然様々な既得権の利害調整に終始してきた「旧い政治」を是とする勢力からは様々な反発が依然として予想されるところでもありますが、日本の国の、そしてこの国に暮らす国民一人ひとりの「これから」を切り拓いてくためには避けて通れない道であります。12月に行われた選挙において、私自身も「改革、断行。」を一番のメッセージとして掲げ、こうした点について明確に訴えもさせていただき、多くの方々に、その方向性へのご支持をいただいたところでもあります。

 まさに安倍政権としても、こうした点を実現するための正念場ともいえる一年となろうかと思います。日本の今おかれた状況を考えるにつけ、危機感を持って様々な改革を速やかに進めていかねばなりません。新しい一年の年頭にあたり、改めて、ここに書かせていただいた諸点の実現に向け、全力で努力してまいりますことをお誓いさせていただき、今年平成27年の年頭にあたりましての私の所感とさせていただきたいと思います。
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