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2011-09-09 11:42

泥鰌内閣のための「べからず」集

入山 映  サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
 口から先に生まれた様な新・財務大臣のテレビ出演を観ていると、「まこと新しい政治家像の誕生だ」との思いが深い。本来その登場が清新なイメージである筈の小宮山厚労相が、満面の作り笑い(あれがご本人の素顔ならば「ゴメンナサイ」)を浮かべつつ、「タバコ値上げは、国民の健康のためだ」とのたもうのに比較すると、その感は一入だ。新しい政治家像であろうがなかろうが、とにかく「まともに仕事をして頂ければ良い」のは言を俟たない。期待感に満ち満ちて船出した民主党政権が有権者の期待を裏切り続けた原因を、振り返ってみただけで、泥鰌内閣の閣僚に求められる「まともな仕事」をするための「べからず」集は、おおよそが明らかになろうというものだ。

 何でもかんでも「自分で」やろうとするのは愚の愚なるものであることを認識すること。換言すれば、スタッフを使いこなしてこその政治主導であり、大臣自ら電卓を叩く羽目に陥るのは、既にして官僚の掌の上で踊りを踊っていることを認識すべきだということ。かといって、ブレーンやアドバイザーに怪しげな大学教授や評論家崩れを安易に登用しないことも肝要だ。先の公務員制度改革に当たって、渡辺喜美氏が官僚に相対するに、官僚出身の一級品のスタッフを以てした故知は、もっと活用されて良い。モノの一流二流を判別する「めきき」そのものが政治家の目方を量る格好のモノサシなのだから。

 世間受け・世論受けのする「気の利いた」台詞をはきたい誘惑にじっと耐えて、愚直に自らの信ずるところと、その理論付けに専念すること。発言が信念に基づくものであるのか、一時の思いつきなのか。はたまたどなたかのお手軽なレクチャーによるものか。よって将来ぶれまくるのか、頑として揺るがないのか。それが単なる頑迷固陋な思い込みなのか、思索の集積の上に立つものであるのか、見る人が見れば明らかなのは人の知るところである。

 寄せ集めのマニフェスト以外に綱領の様なものを持たない民主党の政治家には、かなり難しい要求かもしれないが、この要件を満たさないで国政に携わられたのでは、国を殆うくする。素敵な政権が二代続いたこともあって、反面教師の「べからず」集はこれ以外にも無数に存在する。が、取りあえずは、この二つだけでもしっかり実行されれば、泥鰌内閣の評価は、泥鰌ならぬ鰻登りになると思うのだが。
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