国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百家争鳴」
ホーム  新規投稿 
検索 
お問合わせ 
2006-05-18 08:38

「アジア太平洋戦争」ではどうですか?

堀田 毅  飲食店経営
 吉田春樹氏から「どうしたらいいのでしょうか。この機会に、大勢の方々のご意見をおうかがいできればと思います」との呼びかけがありましたので、それに応えて、私は日本国際フォーラムのホームページの昨年8月12日付け「JFIRコラム」欄に掲載されている金子熊夫氏の論説「いつまでも『あの戦争』『先の大戦』では駄目」を紹介したいと思います。なかなかよく熟考された結論でしたので、くわしくは「JFIRコラム」欄で全文をお読み頂きたいと思いますが、さわりの部分だけ下記に紹介して、私の返信とさせて頂きます。

   記

 だからといって、いつまでも「あの戦争」とか「先の大戦」でよいはずがない。終戦60周年を機に統一的な呼称を正式決定すべきだ。では何と呼ぶべきか。20年近く前に日本国際政治学会で検討した時、10以上の呼称が挙げられた。いわく「太平洋戦争」「第2次世界大戦」「大東亜戦争」「日米戦争」「対米英蘭戦争」、「日中(15年)戦争」「アジア民族解放戦争」「(日本)帝国主義侵略戦争」等々。これらには一長一短があり、いずれも万人を納得させるものではない。中でも「第2次世界大戦」という呼称は、性格の異なるアジアとヨーロッパでの戦争を含んだもので、両者の相関関係を世界史的に把握するには便利であるが、どうも専門家以外の人々にはぴったりこない。そのほかの呼称についてもそれぞれ問題が多い。

 そこで、この際是非提案したいのは、「太平洋戦争」と「大東亜戦争」を一緒にして、「アジア太平洋戦争」を正式の呼称にしたらどうかということである。これが日本だけでなく、戦争に関係したすべての国々に受け入れられる最大公約数的な呼称ではないだろうか。「アジア太平洋戦争」と呼ぶことによって、私たちは、あの戦争が朝鮮半島、中国大陸をはじめ、最終的には東はハワイから西はビルマ(現在ミャンマー)まで、北はモンゴル、東シベリアから南はニューギニアまで、つまりかつて「大東亜共栄圏」と呼ばれた広大な地域において行われた戦争を統一的に把握することができるのである。
お名前は本名、またはそれに準ずる自然な呼称の筆名での記載をお願いします。
下記の例を参考にして、なるべく具体的に(固有名詞歓迎)お書き下さい。
(例)会社員、公務員、自営業、団体役員、会社役員、大学教授、高校教員、大学生、医師、主婦、農業、無職 等
メールアドレスは公開されません。
ただし、各投稿者の投稿履歴は投稿時のメールアドレスにより抽出されます。
投稿記事を修正・削除する場合、本人確認のため必要となります。半角10文字以内でご記入下さい。
e-論壇投稿の際の注意事項

1.投稿はいったん管理者の元へ送信され、その確認を経てから掲載されます。
なお、管理者の判断によっては、掲載するe-論壇を『百家争鳴』から他のe-論壇『百花斉放』または『議論百出』のいずれかに振り替えることがありますので、予めご了承ください。

2.投稿された文章は、編集上の都合により、その趣旨を変えない範囲内で、改行や加除修正などの一定の編集ないし修正を施すことがありますので、予めご了承ください。

3.なお、下記に該当する投稿は、掲載をお断りすることがありますので、予めご了承ください。

(1)公序良俗に反する内容の投稿
(2)名誉や社会的信用を毀損するなど、他人に不快感や精神的な損害を与える投稿
(3)他人の知的所有権を侵害する投稿
(4)宣伝や広告に関する投稿
(5)議論を裏付ける根拠がはっきりせず、あるいは論旨が不明である投稿
(6)実質的に同工異曲の投稿が繰り返し投稿される場合
(7)管理者が掲載を不適切と判断するその他の理由のある投稿


4.なお、いったん投稿され、掲載された原稿の撤回(全部削除) は、原則として認めません。
とくに、他人のレスポンス投稿が付いたものは、以後部分的であるか、全部的であるかを問わず、いかなる削除も、修正もいっさい認めません。ただし、部分的な修正については、それを必要とする事情に特別の理由があると編集部で認定される場合は、この限りでありません。

5.投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権(著作権法第21条ないし第28条に規定される権利を含む)およびその他の権利(第三者に対して再許諾する権利を含む)につき、それらをe-論壇運営者に対し無償で譲渡することを承諾し、e-論壇運営者あるいはその指定する者に対して、著作者人格権を行使しないことを承諾するものとします。

6.投稿者は、投稿された内容をその後他所において発表する場合は、その内容の出所が当e-論壇であることを明記してください。

 注意事項に同意して、投稿する
記事一覧へ戻る
東アジア共同体評議会