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2009-11-10 10:22

岡崎久彦さんの意見に賛同する

中山 太郎  団体非常勤職員
 賢い外交当局者なら、岡崎久彦さんのAPEC活用論を採用すべきだ。外交は表面の派手さの裏での正直な絶え間ない努力の積み重ねである。岡崎さんは旧制高校での深い教養、知識の上に立ち、実務者にも活用できる方法を提示してくれる。小生は、中国を舞台に長年実務を行ってきたが、いつも、岡崎さんの考えを拳拳服膺してきた。それで損はなかった。

「学校の成績を上げたいなら、クラスの一番優等生の勉強の仕方を真似しろ」、「物事は、複眼的に見ろ」、「本は、原典に当たれ」----。益々、パワーアップしてきている中国の問題が、現今の世界情勢判断の最重要課題だ。十分の一の人口の日本がどう対処していくか?それには、自国だけでは、対処しきれないだろうことは、小学生でもわかる。一方、自国を最も信頼していないのも中国人だ。だから、人民元の交換性を高めない。自由にしたら、人々は、元を外貨に変え、あっという間に海外へ逃げ出すだろう。これは、友人の中国人の言だ。

 1980年代に上海へこられた、ヒース英元首相が、外国人の若者を集め、会合を開いてくれた。政治決断をするときには、ピアノを弾いて気分を鎮めた(同首相はプロ級の腕前です)、など、面白い話をされたが、ふと私の顔を見て「日本は、今、経済が絶好調だが、経済はいいときも、悪いときもあることを忘れては、駄目だよ」とおっしやった。この話を友人の中国人へ話したら、「そうなんだ」、「中国人は、皆、高度成長が永遠に続くと思っているのだ。」と暗い顔をした。

 教養、知識の話では、日本の外国人向けの新聞『ヒラガナ タイムズ』の編集長だった女性が、日本在住の大使夫人約80名にインタビューをしたことがあるが、日本語で話し、記事の校閲までしてくれたのは、英国大使夫人だけであったと述べておられた。アングロ・サクソンとの連携の重要性は、少しも衰えていない。
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