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2026-05-28 00:00
(連載1)日本に本格的物価高はやってくるか?
岡本 裕明
海外事業経営者
日本という国は不思議なところがあります。コロナ前ぐらい前は「安ければよい」という風潮が蔓延し、価格も人件費も世界から見れば大バーゲンの状態だったのが、ふとしたきっかけでインフレ社会が到来し、それを渋々ながらも受け入れる余地が見えるのです。日本人がコロッと変わるのは近年では戦後直後、バブル崩壊後がよく言われていますが、今回は物価高に耐性がついてきた日本で更なる本格的物価高が襲う可能性を考えてみたいと思います。
まず、物価高になりそうな因子です。
① 壊れたように上昇する株価
② 戦争が仮に終わっても原油高、ナフサ不足はまだしばらく続く可能性
③ 物価高に慣れてきた国民(心理的抵抗が薄れた)
④ 政府補助金の枯渇の可能性
⑤ 春闘を通じた賃上げは引き続き高水準のうえ、賞与は平均100万円越え
それぞれの因子についての詳述は避けますが、テレビニュースやユーチューブなどを通じて見えてくるのは懐の緩さであります。サラリーマンがはしご酒をする時代が再び来るとは思ってもいませんでしたが、夜半を過ぎても飲みまくるサラリーマン諸氏をみるにつけ昔の自分を見ているようでした。とすれば35年から40年ぶりの浮足ぶりであります。 一方、世の中の物価は着実に上がっており、サラリーマンの盛り上がりの裏でより窮屈な生活をされている方も多いでしょう。その生活を支える政府補助金は夏の電気ガス代については予算がつくようですが、ガソリンは財源枯渇が見込まれています。仮にガソリン代が現在の175円という設定から200円に14%上昇するとすればCPIを含め、諸統計数値は跳ね上がるはずです。
4月のCPI(消費者物価指数)は1.4%(総合)と驚くほど低い数字が出ています。理由は4月から始まった私立高校高校の授業料無償化、公立小学校の給食無償化が効いています。更にしばし高いCPIに貢献していたコメ価格などが下落していることもあり相殺要因があったためです。実質的にはこれより1ポイント%、つまり2.4%程度の物価高ではないかとみています。今後、エネルギー価格やナフサ関連商品の価格高止まりが夏一杯は続くと見込まれていることから実質的には4%程度の物価高になっても驚きはしない状況で、それを懐が温かくなった層で価格上昇を吸収していく構図になると思います。(つづく)
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