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2026-04-29 00:00
(連載2)原油価格上方修正の可能性はあるか?
岡本 裕明
海外事業経営者
一方、原油の世界市場を見ると中東産が約31%、ロシア産が11%、アメリカ産が22%などとなっており、非OPEC+の市場が過半を占める現状としてはOPEC+の役割とその影響力は薄まってくる可能性はあります。そうなると市場の需給が原油価格を決定しやすくなるので価格動向は非常に読みにくくなると言えます。
特に原油からは灯油、軽油、ジェット燃料、ガソリン、重油…と用途に応じて様々なタイプが生まれます。そしてそれぞれの部門の燃料に過不足があっても原油精製を通じた一定の制御下に置かれることを考えると市場の動きは想定しにくいのです。例えば飛行機の燃料需要が増える一方、自動車のEV化が進みガソリン需要が減っても原油からジェット燃料だけ抽出し、ガソリンはいらないということはできません。もちろん、現代の精製技術は触媒などをうまく使い、多少の調整は出来ますが灯油が重油に代替することはできないため、余ったものは輸出するなどして対応しているのです。
よって一時期大ブームだったSDG’sがこのところあまり聞こえなくなってきたのは現代社会において原油を無視することはできないというジレンマがあり、これが今後、更に強まる可能性があるのです。では最後に原油価格の上方修正はあるのでしょうか?いわゆる物価水準を考えれば2000年比で6倍の150㌦程度はあっておかしくなかったと思うのです。ただ、その後もロシアを含め、原油の政治的利用があったためにその機会を逃したと思います。また今回のホルムズ海峡問題は世界全体に中東産原油のリスクを改めて投げかけ、以前つぶやいたようにEV車復権の芽も欧州を中心に出てきています。また小型原発SMRは世界で猛烈な勢いで潜在需要が出てきており、東南アジア諸国も含め、30年代初頭の最大の産業になるとみています。(日本だけはSMRのフィージビリティスタディすら進んでおらず、5年後に遅れた日本と指摘されるのが目に見えています。)
これらを勘案するとコモディティ相場の中で原油市場だけは特殊で私が以前から言っているように原油価格はやっぱり70ドル台が居心地よいという水準にいつかは戻ってしまう公算が現実的なのかもしれません。(おわり)
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