e-論壇「百家争鳴」 e-論壇「百家争鳴」 東アジア共同体評議会 東アジア共同体評議会
 「百家争鳴」へようこそ。投稿へのコメントでないご意見は「新規投稿する」ボタンをクリックして投稿してください。
 なお、投稿記事を他所において引用、転載する場合は、その記事の出所が当e-論壇であることを明記してください。

投稿日で検索  //// 
キーワードで検索   
※キーワードはスペースで区切って複数の言葉を入力できます。
  <<前の20件 | 最新|次の20件>>  [ スレッド一覧 | *タイトル一覧 | 投稿一覧]
(連載2)朝鮮半島の覇権を争う中国とアメリカ ← (連載1)朝鮮半島の覇権を争う中国とアメリカ  ツリー表示
投稿者:児玉 克哉 (愛知県・男性・社会貢献推進機構理事長・50-59歳) [投稿履歴]
投稿日時:2017-03-11 21:18 [修正][削除]
>>>この投稿にコメントする
No.3033
 このかつてない朝鮮半島の混乱状況に、アメリカと中国の覇権争いが勃発している。これまでにも北朝鮮の指導者への暗殺計画は報道されてきた。金正恩氏の暗殺計画も話題にはなっても真偽はよくわからない。中国主導かアメリカ主導か、ということだが、基本的にはどちらの国にとっても北朝鮮の混乱は望ましいものではないので、本気で実行されることはなかったということだろう。しかし、北朝鮮の度重なる挑発などで、状況は緊張を高めつつある。韓国が司令塔を欠き、アメリカと中国との狭間で方向を定めることができず、ふらふら揺れ動いていることも大きい。

 THAAD配備ではアメリカ寄りのスタンスを見せながらも、反朴運動が高まる中で、ポスト朴政権は北・中国よりの政策を取るのではないかとみられている。北朝鮮による核兵器の脅威に対応するため、The Wall Street Journal(2017年3月2日付電子版)で、CAROL E. LEE 氏とALASTAIR GALE氏は、「トランプ米政権が武力行使や政権転覆などの選択肢を検討していること」を報じている。CIAによる金正恩暗殺、そしてクーデターによるアメリカ傀儡政権の樹立は想定可能なシナリオだ。そうなれば、朝鮮半島はアメリカの強い影響下に置かれることになる。同様に中国主導によるクーデター、そして中国傀儡政権の樹立のシナリオもあり得る。韓国は中国からの今以上の圧力がかかる可能性が高い。ポスト朴大統領の政権下では、中国が韓国も含めた朝鮮半島に強い影響力を持つ可能性もある。

 こうした事態においては、韓国・北朝鮮は思いがけない「統一」もあるかもしれない。しかし、それは思い描いていた自立の統一朝鮮ではなく、アメリカ支配下の統一朝鮮か中国支配下の統一朝鮮のいずれかになる。そもそも、いずれのプロセスも、平和裏に行われるとは限らない。アメリカと中国という二つの経済・軍事大国が覇権を争うわけで、予想不能な混乱状況が起きる可能性の方が高い。それにプーチン・ロシアも絡んでくるのは当然だ。何が起こるかシュミレーションも困難だ。韓国、北朝鮮の幾つかの個別の不安定要素が、爆発的な混乱の引き金になるリスクがある。トランプのアメリカ、習近平の中国、プーチンのロシア、金正恩の北朝鮮、無指導者状態の韓国の構図は、極めて不確実な北東アジアを作っている。

 妥協を嫌う戦う役者が勢ぞろいだ。たさらに言えば、安倍晋三の日本、蔡英文の台湾もこの状況をさらに不安定化させる可能性が高い。関わるアメリカ、中国、韓国、北朝鮮、日本、ロシア、台湾は、世界の経済力、軍事力で重要な地位を得ている。GDPの世界ランキングでは、アメリカが1位、中国が2位、日本が3位だ。核兵器保有国が、アメリカ、中国、北朝鮮、ロシアと4カ国もある。軍事費ランキング(2015年)では1位がアメリカ、2位が中国、5位がロシア、8位が日本、9位が韓国となっている。この地域の暴発は確実に世界を大混乱に陥れる。いかに冷静に安定した北東アジアを作っていくことができるか。大きな試練である。大局的な視点から、この地域の信頼醸成を築いていくことが重要だ。今は相当に危ない状態だ。

No タイトル 投稿者 日時
3079 (連載2)波紋を呼んだFBI長官の解任 ←  (連載1)波紋を呼んだFBI長官 川上 高司 2017-05-19 10:41
3078 朝日と民共の「加計疑惑」は空鉄砲に終わる 杉浦 正章 2017-05-19 06:12
3077 (連載1)波紋を呼んだFBI長官の解任 川上 高司 2017-05-18 11:08
3076 (連載2)気候変動とBrexitにおける日本の立場 ←  (連載1)気候変動と 鈴木 馨祐 2017-05-16 18:15
3075 (連載1)気候変動とBrexitにおける日本の立場 鈴木 馨祐 2017-05-15 21:02
3074 「『最近の歴史認識問題について』を読んで」への回答 ←  「最近の歴史認識問題 中山 太郎 2017-05-12 13:25
3073 「最近の歴史認識問題について」を読んで ←  最近の歴史認識問題について 橋本 宏 2017-05-11 21:27
3072 (連載2)日本が存在感をみせて北朝鮮危機の収束を ←  (連載1)日本が存在感 児玉 克哉 2017-05-09 10:53
3071 韓国「金正恩バブル」の摩訶不思議 田村 秀男 2017-05-09 10:51
3070 (連載1)日本が存在感をみせて北朝鮮危機の収束を 児玉 克哉 2017-05-08 18:13
3069 「為替操作国」見送りにせせら笑う中国 田村 秀男 2017-04-28 12:40
3068 最近の歴史認識問題について 中山 太郎 2017-04-26 13:01
3067 (連載2)アメリカは北朝鮮にどのように攻撃するのか ←  (連載1)アメリカは 児玉 克哉 2017-04-26 10:27
3066 米の対中通商政策は日本に恩恵 田村 秀男 2017-04-25 18:01
3065 (連載1)アメリカは北朝鮮にどのように攻撃するのか 児玉 克哉 2017-04-25 13:53
3064 トランプ政権の東アジア地域協力への積極的姿勢 石垣 泰司 2017-04-22 18:40
3063 (連載2)変化しつつある北東アジアの安全保障環境 ←  (連載1)変化しつつあ 鈴木 馨祐 2017-04-21 09:58
3062 (連載1)変化しつつある北東アジアの安全保障環境 鈴木 馨祐 2017-04-20 22:21
3061 踏んだり蹴ったりの韓国外交 杉浦 正章 2017-04-20 07:55
3060 国務長官の存在の耐えられない軽さ 川上 高司 2017-04-19 11:05

  <<前の20件 | 最新|次の20件>>  [ スレッド一覧 | *タイトル一覧 | 投稿一覧]